レアル・マドリードは8日、新型コロナウイルス感染拡大による経済的影響を受けて、トップチームが減給に合意ことを発表した。

クラブ公式サイトによると、キャプテンを務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの主導によって、選手たちやジネディーヌ・ジダン監督らコーチ陣が自主的に給与カットで合意。今後の2019−20シーズンの状況次第で、10〜20パーセントの年俸削減になるという。クラブの各部門の主要幹部やバスケットボールのトップチームも同じように減給で合意している。

「選手、監督やコーチ、幹部による決断は、他の従業員にとって精神的苦痛になるような措置を回避するだけではなく、大会の中断や大部分の商業活動の停止によって、この数カ月間に被った収入減少を考慮したクラブの経済的な目標に貢献するものです」

「レアル・マドリードは、この偉大なファミリーを構成する全ての人たちと、このような困難な時期に特に重要な揺るぎない価値観の文化を誇りに思います」

年俸削減率については、スペイン紙『アス』が、「今シーズンが再開した場合は10パーセントの削減で、このまま中止となった場合は20パーセントの削減になる」と報じている。また、2018−19シーズンの決算では、トップチームの年俸総額はボーナスを除いて2億8300万ユーロ(約334億円)だったようで、目安では再開の場合に約2800万ユーロ(約33億円)、中止の場合に約5600万ユーロ(約66億円)の給与削減になるようだ。

スペインでは7日時点で新型コロナウイルスの感染者が14万人を超え、1万4000人以上が亡くなっている。リーガ・エスパニョーラは、スペイン政府と州政府が再開可能と判断し、リスクをもたらさないと認めるまで、無期限の中断を余儀なくされている。

なお、ライバルのバルセロナではトップチームの選手たちが非常事態期間中の給与70パーセント以上のカットで合意している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-01054813-soccerk-socc
4/9(木) 3:08配信