2020/04/08 06:24
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Hal Willner
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ルー・リードやマリアンヌ・フェイスフルらのアルバムを手掛けたプロデューサーで、またジャンルを超えた顔ぶれのミュージシャンを集めたトリビュート・アルバムの制作や、米TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』の音楽プロデュースでも知られるハル・ウィルナー(Hal Willner)が死去。死因は公式に発表されていませんが、米サイトVarietyは新型コロナウイルスに関連する合併症で亡くなったと伝えており、ウィルナーに近い関係者は米ローリングストーン誌にウィルナーが新型コロナウイルスと一致する症状に苦しんでいたと話しています。ウィルナーは64歳でした。
ウィルナーは米フィラデルフィア生まれ。1974年にニューヨークに行き、プロデューサーのジョエル・ドーンの下で働き始める。
1981年、デボラ・ハリー、ビル・フリゼール、カーラ・ブレイらが参加したニーノ・ロータのトリビュート・アルバム『Amarcord Nino Rota』をプロデュース。豪華な参加ミュージシャンと、ジャズ、クラシック、ポップスまで多様なスタイルによる演奏で、高い評価を受ける。以降、チャールズ・ミンガス、セロニアス・モンク、ハロルド・アーレン、ディズニー映画など、さまざまなトリビュート・アルバムを多数手掛ける。主な参加アーティストはキース・リチャーズ、スティング、トム・ウェイツ、リンゴ・スター、エルヴィス・コステロ、イギー・ポップ、ドクター・ジョン、ジョン・ゾーン、ビル・フリゼール、カーラ・ブレイ、スザンヌ・ヴェガ、チャーリー・ヘイデン、サン・ラ、トッド・ラングレンなど。
最近では、ウィルナーはマーク・ボランとT・レックスを称えたトリビュートアルバムを制作。このアルバムには、U2、ジョーン・ジェット、ニック・ケイヴらが参加していると伝えられていますが、アルバムはまだリリースされていません。
またウィルナーは、ルー・リード、マリアンヌ・フェイスフル、ビル・フリゼール、ローリー・アンダーソン、ルシンダ・ウィリアムズなどのアルバムをプロデュース。ウィルナーとルー・リードは特に親密で、『Ecstasy』『The Raven』、メタリカとのコラボ作『Lulu』をプロデュースし、またウィルナーはリードの死後にリリースされたリードのソロアルバムのボックスセットを監督した。「僕たちは親友のようなものでした」とウィルナーは2017年に話していた。
ウィルナーはまたジェフ・バックリィのキャリアにおいて重要な役割を果たした。父ティム・バックリィのトリビュート・コンサート(1991年・ニューヨーク)に息子のジェフを招待、若いジェフをニューヨークの音楽コミュニティに紹介し、事実上彼のキャリアをスタートさせた。
ウィルナーは1981年から米TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』の音楽プロデューサーを務めた。
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