ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)とWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の3団体統一戦は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった。
コロナ禍で興行延期が続くボクシング界の再開が待たれる中、WBO世界スーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)は「オレが求めるものは統一戦かイノウエ」と宣言。モンスターの転級と試合実現を待ち望む言葉を、メキシコ地元紙「エル・ヘラルド・デ・メヒコ」が報じている。

 ナバレッテは2月22日にジェオ・サンティスマ(フィリピン)に11回2分20秒KO勝ちし、王座奪取から1年2か月で早くも5度目の防衛に成功。1年2か月で6試合のハイペースで防衛を重ねてきた。今後は統一戦も切望していたが、WBC王者レイ・バルガス(メキシコ)への思いは届かなかったという。

「レイ・バルガスは自分とのファイトに興味がないと言っていた。しかも、フェザー級での対戦を予想しているとまで言っていた。ウズベク人(WBAスーパー・IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ)は興味があるけれど、2、3試合待たなければいけないと言っていた。こいつらの決断を待っているわけにいかない」

 ナバレッテは苛立ちを露わにしたという。バルガスとアフマダリエフが拳を交えるつもりがないと敬遠されたWBO王者だが、スーパーバンタム級での野望は2つあるという。

「122ポンド(スーパーバンタム級)で興味を持っていられることはナオヤ・イノウエ、もしくは統一戦だけだ。今、色々な相手を検討しているが、イノウエはとんでもないことを成し遂げている。対戦したくない人間がいるのか」

 ナバレッテはこう語ったという。バンタム級統一を目標に掲げている井上。延期となったカシメロ戦の先にWBCのベルトも視野に入れ、指名試合も抱えている。しかし、「バケーロ(カウボーイ)」の異名で知られるスーパーバンタム級王者も、井上戦を待ち望んでいるようだ。

4/8(水) 9:30 Yahoo!ニュース
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