サッカーJリーグでは1日、選手および関係者の新型コロナウイルス感染が4人に増えたが、村井満チェアマン(60)は従来の方針通り、公式戦を4月下旬から段階的に再開する考えだ。

J1神戸では元日本代表DF酒井高徳(29)に続き、トップチーム関係者1人が感染。C大阪、J2群馬でも選手の陽性が判明した。村井チェアマンは「国民の皆さまに大変心配をかけている状況を大変申し訳なく思う」と謝罪も、
「J3は4月25日、J2は5月2日、J1は5月9日(の開幕)に向けて、取りうる最大限の準備を重ねている」と、全56クラブの総意を強調した。

今後は東京などで「緊急事態発言」が発令される可能性も。その場合はエリア別、あるいは無観客での開催を視野に入れる。プロ野球では阪神3選手が大人数のパーティーに参加して集団感染の疑惑も出ているが、
Jリーグ担当者は「J1からJ3までおよそ1400人いる選手たちの行動記録を把握している」と管理体制に自信満々だ。

神戸から他クラブへの感染拡大も回避できたとの見解。同担当者は「酒井選手が発症した5日前には練習試合を行っていたが、保健所の指導では発症2日前までが濃厚接触者とされる」と説明した。

また、Jリーグ全試合を独占中継する動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」が、中断や中止になった試合の放送権料を支払わないと各スポーツ団体に通告したとするロイター通信の報道に対し、
村井チェアマンは「契約に一切修正の話はない。心配をいただくことはございません」と不安を打ち消した。

一致団結して再開に進むJリーグに対して、スイスリーグのシェーファーCEOは「日本のJリーグは5月に再開するとしている。その対策はわれわれの数週間先を行っている」と注視。
各国の関心を集める中で、世界のサッカーシーンを先導するモデルケースとなれるか。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

4/2(木) 16:56配信
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