新型コロナウイルスに感染し、3月16日から都内の病院に入院していた日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(62)が2日、退院した。

 協会を通じて発表した声明文の中で同ウイルスによる肺炎で亡くなったタレントの志村けんさん(享年70)への思いをつづった。

 田嶋会長は「入院中に志村けんさんの訃報を聞きました。同じ病気に感染した者として、言葉では説明できない気持ちになりました。この病気は本当に恐ろしいものだと思います」とコメント。
合わせて欧州など海外でプレーする日本人選手らから積極的に同ウイルスへの注意喚起を促すビデオが届いたことにも感謝し「イタリアやスペイン、イギリス、ドイツ等で身近な人達が
感染していく姿を観ているだけに、緊迫感がありました。本当にありがたいことです」とつづった。

田嶋会長は2月下旬から3月上旬にかけ、女子ワールドカップ(W杯)招致活動などのため欧州、米国に渡航。帰国後に変調を感じ、3月16日から入院、同17日に新型コロナウイルスへの感染が
判明していた。あらためて同ウイルスについて「誰でも感染する、誰でもが危機的状況に陥る可能性があるということです。これを老若男女全ての人々に伝えていかなければなりません。
心をひとつにして、感染拡散防止に本気で取り組んでいきましょう」と呼びかけた。

日刊スポーツ

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