0001砂漠のマスカレード ★
2020/03/23(月) 03:03:58.09ID:/SdKK7Jj9■「100日後に死ぬワニ」大ヒット!
有名人でもない個人が、ツイッターで連載を始めた4コマ漫画。それが、まさかの大ヒット、大注目。
ネット上の盛り上がりは、最終回が近づくにつれてヒートアップ。さらに、いくつものテレビ番組でも紹介されました。
連載終了日の2020年3月20日には、ついにツイッターのトレンドで「世界1位」を獲得しました。
最終回も素敵でしたね。
<「100日後に死ぬワニ」最終回100日め:私たちの命は桜の木のように>
■「100日後に死ぬワニ」の共感が広がった理由:命の意味、素朴さの魅力
作品の最終的な大ヒットには、テレビメディアも大きく影響したとは思います。
ただ、それ以前からネット上で共感の輪が広がっていました(活発にリツイートされ、拡散されました)。
作品自体のテーマ性も良かったと思います。
<私たちはみな「100日後に死ぬワニ」:死を意識することで見える世界>
さらに、共感が広がった理由の一つとして、その「素朴さ」があったと思います。
画風も、ストーリーも、素朴です。有名人でもない個人によるSNS発信であるということも、庶民的で共感しやすかったのでしょう。
「100日後に死ぬワニ」の作品自体だけでなく、作者も、世間への発表も含めて、素朴でほのぼのとした感じが、共感を広げたと思います。
素朴というのは、人間世界の汚れた世界から離れ、ビュアで美しい世界です。
インターネット、特にSNSは、コマーシャルライズされすぎず、本音で、個人と個人が語り合っているような感じが、評価を高めます。テレビCMや、会社や行政の記者会見とは違います。
大企業の社長や県知事や市長も、まるで「普通の人」のように、歌ったり、みんなと踊ったり、本音で語ったりするところが、ウケるのです。企業の自虐ネタなども、ウケますね。
「100日後に死ぬワニ」は、作品の良さと、作者や発表の仕方などが一つの「物語」となり、その物語性がネットのSNSと親和性が高かった(ピッタリと合った)ことで、共感が広がったのだと思います。
■「100日後に死ぬワニ」への非難攻撃炎上が広がった理由
今も、もちろん「100日後に死ぬワニ」への高評価は続いています。感動も広がっています。
その一方で、書籍化、映画化が発表されると、いわゆるアンチも増えてしまいました。
<「100日後に死ぬワニ」最終回直後に“炎上” 突然のメディア展開発表あだに>
「100日後に死ぬワニ」への非難攻撃炎上が起きた理由は、世間が信じていた「素朴さ」が裏切られたと感じたからなのでしょう。
電通など大企業の名前が出て、矢継ぎ早に書籍化、映画化の話題が出ました。
作品自体の素朴さだけでなく、作者やSNSを含めた「素朴な物語性」が壊されたと感じたのでしょう。
人々は、そこに大企業の思惑を感じ、素朴の対極であるお金の匂いを感じてしまったのでしょう。
この作品が最初から大手の漫画誌に載っていれば、こんな批判が起きることはなかったでしょう。
でも、ネットユーザーは、自分たちの仲間の活動として共感し自発的にリツイートしていたと思っていたのに、その素朴さが裏切られたと感じました。自分たちが、大企業の金儲けの手のひらで踊らされていた、そう感じた人々は怒りが爆発しました。
「考えてみれば、ただの個人の素朴な活動が、こんなふうに大注目するわけがない。なぁんだ最初から、裏で電通が糸を引いていたのか」と感じ、落胆し、そして怒りを感じ、その怒りと、この「真実」を広げたい欲求に駆られた人も多かったのでしょう。
ただし、最初から大企業が企画したことではなく、個人の活動が大注目を集め、その結果、大企業が参入したのが真実でした。
<101日後に炎上したワニ 評論家が指摘する後味の悪さ:朝日新聞3/21>
この記事によれば、「『電通案件』否定、作者は涙の釈明」です。
もっとも、私が「最初から大企業が企画したことではなく」と言っても、「お前はだまされているのだ!」と考える方もいらっしゃるでしょうが。
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20200322-00169126/
3/22(日) 17:18