2020/03/21 11:30
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日本サッカー界の“カリスマ”本田圭佑が異例尽くしのブラジルデビューを迎えた。
今年1月31日にブラジルのボタフォゴ移籍が発表されるが、1度目は選手登録が間に合わず2度目はインフルエンザの為、
デビュー予定日を延期するなど紆余曲折を経て、無観客で3月15日に待望のデビューを果たした。
4?2?3?1のトップ下で先発出場を果たすと、前半28分にチームメイトの得たPKを決め、デビュー戦でゴールを決めてみせる。
このゴールは、自身「2度目のデビュー戦弾」で、「クラブキャリア100得点目」、「5大陸全てでのゴール」など数々の話題を提供した。
サッカーライターは「さすがに“持ってる”男、本田だと話題でした」と語る。
「なかなか所属チームも決まらず、もう終わった選手と見られていた中、初戦から結果を出したというのもそうなのですが、今回の得点などは、
 PK戦ですし、相手も格下。正直試合内容としては、『思ったよりまだ出来るな』という程度だったのですが、それ以上にタイミングが良かった」
ところでこの本田の活躍にことのほか飛びついたのが、毎日記事を更新しなければならない、スポーツメディアだ。
というのも現在、新型コロナウイルスの影響でプロスポーツのリーグ戦などが各地で中止、延期が続いている。
「そもそも通常ならば、プロ野球開幕や東京五輪に向け、スポーツの話題がしのぎを削っているこの時期です。サッカーだけで見ても、Jリーグの開幕、
 さらに3月にはU-23日本代表の試合もあり、久保建英や堂安律などの招集も期待されるなど、普段通りならネタも豊富なので、もっと扱いが小さい可能性も高かった。
 新型コロナウイルスの影響でJリーグは、いち早く中断を発表。ついで日本代表の活動も中止、延期となり、スポーツメディアではなんとかニュース・ネタを探して
 配信している状態。どうでもいいゴシップ的なものも増えています」(スポーツ紙記者)
しかし、新型コロナの影響が次第に拡大。
それでも当初は、サッカーコンテンツとしてはもっとも人気の高い、CL(ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ)が佳境に向かう時期であり、
各メディアの中でも最初の頃は「なんとかなる」という雰囲気もあったようだ。
だが現在は欧州のほうが状況は深刻で、各国のリーグ、今年予定されていたユーロ(欧州選手権)の延期も決まるなど、サッカー界に大きな打撃となっている。
「中断期間の終わりが見えない中、国内でのネタが尽き始め、欧州がニュースの中心となっていた中、その欧州でも中断。そんな矢先の本田のデビュー戦ゴールだったので、
 各媒体がこぞって報じました。また、ニュースを見ていると、欧州のメディアでも取り上げられるなど、世界的なネタ不足の中で救世主的な存在となったのです」(前出・記者)
一部報道ではその経済効果が10億円超と報じられるなどピッチ外でも大活躍の本田。
引き続きその活躍でメディアを賑わしてほしいところだったが、それも打ち止めとなった。
「せっかくの活躍でしたが、その後ブラジルでもリーグ戦が中断が発表されました。このまま忘れさられる可能性もありますが、フリーの期間が長かっただけに、
 本田は他の選手よりもリーグ再開時のコンディション調整は上手く出来るのでは、という声もあります」(同)

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本田圭佑