https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200320-03200017-sph-base
米大リーグ機構（ＭＬＢ）が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で６月１０日から予定されていたアマチュアドラフトの中止を検討していると１８日（日本時間１９日）、ＡＰ通信が報じた。
ＭＬＢは今季、開幕は最短でも５月中旬の見通しで試合数が減少するのは確実視され、各球団は大幅な収入減が見込まれている。ＭＬＢ各球団は金銭面で余裕を持たせるため、総額で約４億ドル（約４４０億円）と言われるアマチュア選手との契約金の支払いが負担になる模様だ。
それに加え先週、大学ＮＯ１を決めるカレッジワールドシリーズ（６月開催）が７４回目で初めて中止になるなど、米国のアマチュア野球が最も盛んな春から初夏にかけての試合がウイルス感染拡大で軒並み中止になったことを受け、各球団のスカウト活動も満足にできないでいる状況だ。
オールスター戦が１９４５年以来、中止の可能性もあるなか、アマチュア選手にとって最も大事なドラフト会議が宙に浮くなど、野球界にとって１９９４年８月からの選手会ストライキ以上の逆風が吹いている。選手の年俸支払いだけでなく、通常のシーズンなら１７２日で１年間とカウントするＦＡ日数も試合数減になった場合、どうするのかと選手会との議論が早くもささやかれるなど、様々な問題が噴出しそうだ。
