3/17(火) 5:00 ザテレビジョン
ビートたけし、堀ちえみに共感「絶望して死ぬよりも、絶望しても生きている方がいい」
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堀ちえみの話に共感するビートたけし
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2004年にスタートした「たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)シリーズが、3月17日(火)夜7時放送の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(毎週火曜夜8:00-8:54)をもってレギュラー番組としての放送が一旦終了となる。

最終回となる今回は「芸能人が自ら警告!身近な症状を甘く見てはいけない!SP」と題し、身近な不調がとんでもない大病へと繋がり、壮絶な闘病を体験することになった芸能人たちの症例を紹介。また、新型コロナウイルスについても緊急取材を敢行。名医4人を取材し、感染してから重症化する人としない人の違いなどを紹介する。

今回登場したのは、2019年2月に末期の舌がんであることを公表した堀ちえみ。

「本当は怖い口内炎」として、2018年5月頃に舌の裏にできた小さなできものを口内炎と思い込み、痛みを我慢し続けたために舌がんをステージ4にまで進行させてしまった“3つの過ち”がVTRで明かされる。

2019年2月22日、すべての腫瘍を切り取るために舌の6割を切除し、太ももの皮膚や皮下組織を舌に移植する大手術を受けた堀。

その後の懸命なリハビリによって声を取り戻す姿を見たビートたけしは、「しかし見事に喋れるようになって…今の医療ってすごいね!」と驚きつつ、「たくましいね!母親として子供もちゃんと育てて…」と言いながら堀と対面。

「よくそんなに喋れるようになったね」と感心するたけしに、堀が「言語聴覚士の先生の元で、私の今の舌に合わせて、一音一音調整しながら舌のリハビリをしています」と明かすと、「新しい発声法で、音の出し方を覚えなきゃいけないんだ!」とたけしは驚がく。

堀は「舌を失ったことで私は生まれ変わって、一音一音私独自の喋り方で、全部喋っています」と胸を張る。

■ 「どんな姿でもいいから存在していて欲しい」

もともと堀は「舌がんというものが存在することすら知らなかった」ために、痛みを我慢し続けてしまったという。

医師からがんのステージ4と宣告された時は、「もう人生終わりかな…」と思ったというが、そんな堀に移植手術を決意させたのは「手術のあと、どんなに辛いことが待っていたとしても、やっぱり手術でがんを取り除いてもらって、頑張って生きていて欲しい。どんな姿でもいいから存在していて欲しい」と言ってくれた家族だったという。

そして「時計の針は戻せないから、悔やむんじゃなくて、運命として受け止めて、先へ進んで欲しいって、16歳の娘に諭されました」と明かした。
そんな堀にたけしが心境を尋ねると、「今の方がいいです!」と即答。「舌を失ってしゃべりづらいですけど、がんと一緒にいろんな余分なものを取り去っていただいた感じで、生きていることがすごく素晴らしく感じられる」と話すと、たけしも「絶望して死ぬよりもね、絶望しても生きている方がいいんだよね」と激しく共感。

「オレも事故を起こした時、最初は死んじゃえば良かったと思った…今死んだら“伝説の男”になれるなって、ざまぁみろって病院のベッドの上で思ってた。でもそうじゃなくて生かされてるんだよね」と振り返ると、堀も「ホントにそんな感じです!」と意気投合する。

収録後のインタビューでも、「たけしさんとは40年近く一緒にお仕事をさせていただいていますが、昔は水泳大会に全裸で乱入してくるような人で、ずっと“なんてひどい人だ”と思ってました(笑)。でも今日は、たけしさんが私の気持ちを手に取るように分かってくれて…。一度は死を受け入れて、“死ねばよかった”を経験したあとに、“生きていてよかった”という境地に到達したというたけしさんのお話が、自分が今まさに感じていることと同じで、 “生きてるって素晴らしい”っていう気持ちを共感できたのがすごくうれしかった。40年近いお付き合いですが、今日、初めて心が通じ合った気がしました(笑)」と語った。