◆オープン戦 オリックス4―10阪神(14日・京セラドーム大阪)

最後までボーアに待望の放物線は生まれなかった。
3回に一塁内野安打も、1打席目は右飛、3打席目は中飛。高々と舞い上がった飛球に「紙一重のところで2本ぐらいフェンスオーバーしていた感じがあった。
いいアプローチはできている」と手応えを強調したが…。15日は試合に帯同しないため、本塁打どころか長打ゼロのまま、オープン戦が終了する。
メジャー通算92発を誇り、不動の4番で獲得した大砲としては予想だにしない結果に終わった。

オープン戦は「4番・一塁」を定位置に8試合出場した。打率2割(20打数4安打)、1打点。
春季キャンプ中のシート打撃でサク越えはあったものの、練習試合の3戦は7打数1安打で、それも単打1本に止まっていた。
他球団の4番候補は巨人の岡本や中日のビシエドらが順調な調整を続けている。
来日1年目のB砲は戸惑いを見せていたストライクゾーンの違いなどには適応しつつあるが、現状では貧打解消の救世主として不安が残る。

それでも、矢野監督が「紙一重のポイントでしっかりスイングできている回数は、ちょっとずつ増えている感じはする」と変わらぬ信頼を寄せれば、
ボーアも「仮にあしたシーズンが始まったとしても、しっかりいい調整ができたと思っている。問題ない」と自信をみなぎらせた。

新助っ人砲はバースの再来を願う虎党の期待に応えられるか。シーズン開幕は20日から延期し、最短でも4月10日。
練習試合など“猶予期間”をどう生かすかが鍵を握る。
(小松 真也)

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3/15(日) 7:00配信

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