0001砂漠のマスカレード ★
2020/03/09(月) 11:25:10.97ID:5iz+yExp9評価が高いということは聞いていましたので、どうなんだろうと。確かに将来的に日本代表の四番を打てる逸材ですが、私の目から見て、やはり二軍でじっくり育てるべき選手だと思いました。
ただ、今でも一軍で活躍できそうな雰囲気は持っています。「一軍でやれるっぽい雰囲気」。
これが非常に大事で、その選手が醸し出す雰囲気というのはその場を変えてしまう力を持っているのです。
その「ぽさ」があるのは、やはり将来的に大物になれる予感はあります。
実力の面では、いい打撃フォームの構えと、いい雰囲気を持っています。
多分130キロから140キロの速球であれば、十分にさばけるだけの力を持っています。そのレベルのレギュラーとしては何の問題もなくすぐにでもスター選手になれます。
でも皆さんよく考えてください。プロ野球の一軍で130キロから140キロ台前半の真っすぐの投手はいますか？ ほとんどいませんよね。140キロ半ばから150キロ台前半です。
そのクラスの投手が出てきたら、攻略は難しいはず。現状では私たちのプロ野球用語でいうところの「さされてしまう」のです。要は真っすぐに差し込まれるのです。
真っすぐに差し込まれると、次は変化球で打撃フォームの型を完全に崩されてしまいます。150キロ近くを投げる一軍投手の変化球は超一流ですから、簡単に打撃フォームをバラバラにしてしまいます。
石川には、その真っすぐと変化球に対応するだけの打撃フォームは出来上がっていません。デーブ的な見方をすると、右打者がスイングするときに左腰の位置でのインパクトができていない。まだおヘソあたりでスイングしています。
下からあおるようにスイングするのがホームランバッター。彼も下から打ちたいようですが、その前に一度、腕を下ろしてから打っていく感じでないとスピードに勝てないんです。
これはどの国に行っても万国共通で、「トップオブスイング」というのですが、バットが45度の角度でボールの軌道に入っていかないと長距離は出ないのです。石川は、まだまだその角度ができていません。
巨人に松井秀喜(元ヤンキースほか)が入団したとき、松井は5月まで二軍で過ごしました。当時の打撃コーチの中畑(清)さんは、しっかりとプロでやっていけるという自信を付けさせるために、二軍でやらせた、という話を聞きました。
石川も松井と同じ流れで十分だと思います。とにかく打撃機会をたくさん与えることで、キッカケをつかんでいくと思います。中日ファンは開幕から一軍で見たいはず。しかし、球団が現状をしっかり把握し、二軍で調整しています。
石川の将来のためにも、この英断に大賛成です。
『週刊ベースボール』2020年3月16日号（3月4日発売）より
PROFILE
大久保博元／おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。
野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。
15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200309-00000003-baseballo-base
3/9(月) 11:00配信
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200309-00000003-baseballo-000-1-view.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=aFkEhhy8V60&;t=141s
デーブ大久保 涙のサヨナラ本塁打 1994年 巨人 vs 阪神
