無観客のオープン戦をテレビで見る日々である。毎日見ているうちに、いろいろ思うようになる。カメラが打席やマウンドを映している限りは「普通の試合じゃないか」と思い込めるが、ファウルが飛んで無人の観客席が映ると「ああ」とため息が出てしまう。

昭和の時代、閑古鳥が鳴くパ・リーグの試合をよく見に行ったが、無観客試合は閑古鳥さえ鳴いていないのだ。

 無観客試合を見ていて、改めて思うのは「球場の大きさ」である。人が入っていないからこそ、入れ物の大きさが余計に目立っている。

 筆者はプロ野球の公式戦が終わった真夜中の京セラドーム大阪で、2回ほど草野球をしたことがある。外野で守っていて、ベンチに置いている自分の携帯の着信音が聞こえた。人がいなければこんなにも音が通るんだ、というのは新鮮な驚きだった。

 またノッカーが思い切りバットを振ってフライを打っても、フェンスに届かず止まってしまう。軟球だからでもあるが、こんな広いところでやっているんだとも思った。

12球団各球場のデータを見てみると。

 ということで、今回は12球団の本拠地球場のデータについて見てみたい。各球団の本拠地球場の基本サイズ(両翼と中堅、左中間と右中間の広さ、フェンスの高さ)そしてHR/G=1試合当たりの本塁打数を算出してみた。

 なお、東京ドームや京セラドーム大阪では、本拠地球団以外の球団が主催試合を行うこともある。HR/Gにはその際の本塁打も含めて計算している。まずはパ・リーグ6球団の数字から。

 <西武:メットライフドーム>
HR/G 2.32
両翼100m 中堅122m
左右中間116m フェンス3.2m

 <ソフトバンク:福岡PayPayドーム>
HR/G 2.67
両翼100m中堅122m左右110m F4.2m

 <楽天:楽天生命パーク宮城>
HR/G 1.89
両翼100.1m 中堅122m
左右中間116m フェンス2.5m

 <ロッテ:ZOZOマリンスタジアム>
HR/G 2.09
両翼99.5m中堅122m
左右中間112.3m フェンス3.3m

 <日本ハム:札幌ドーム>
HR/G 1.31
両翼100m 中堅122m
左右中間116m フェンス5.75m

 <オリックス:京セラドーム大阪>
HR/G 1.25
両翼100m 中堅122m
左右中間116m フェンス4.2m
<オリックス:ほっともっとフィールド神戸>
HR/G 2.45
両翼99.1m中堅122m
左右中間117m フェンス2.45m

3/7(土) 20:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200307-00842751-number-base