立川志らくの妻である酒井莉加が25歳の志らくの弟子と不貞を働いていると、『週刊文春』(3月12日号)が報じている。

 この報道の特筆すべきところは、志らく本人のスキャンダルではなく、その妻の話であること。またその妻は元アイドルで現在は志らくや彼女が主催する劇団の女優ではあるが、その名前と顔を知る人は少ないということ。酒井莉加って誰? ってところだろう。

 落語界では公然の秘密ということだったらしいのだが、情報番組のMCを務めるほどになった落語家・志らくの妻でなければ、報じられることはなかった話といえる。

 これまで芸能界の歴史のなかで、有名人が結婚した一般人妻(夫)のスキャンダルが報じられることはたびたびあった。最近では小倉優子の最初の夫の不倫や飯島直子の夫の不倫が挙げられよう。小倉の夫のお相手は小倉の所属している事務所の元タレント、飯島の夫が写真を撮られた女性も劇団員と、一応は芸能人ではある。それでも広く名前が知られている存在ではなかった。

 そのため、報道されて一時的には騒ぎにはなるが、興味を持つ人はそれほど多くないため、収束は早く後追いするところは少なかった。

 それでは、今回の志らくの一件はどうか。

 上記のふたつのニュースとは違い、読者を引きつけるには十分すぎる内容となっている。

岡田准一、雛形あきこの場合
 記事を読むと、文春の記者が時間をかけて張り込み、綿密な取材をしていることがわかる。不貞行為は3年前から行われており、記事中には生々しい“車中で行為におよぶ”様子も写真も。不倫報道にありがちな「長時間にわたってホテルやマンションの一室など同じ空間で過ごしていた」などという、漠然とした記述ではなく、不貞を証明する生々しい“証拠”つきであったということだ。

 さぞかし、ワイドショーでも大いに取り上げられそうなものだが……。

「今回の報道は、志らくさんが“離婚はない”と断言し、許しているのに加え、あまりにも状況が生々しすぎてワイドショーなどでは扱いにくいんですよ。ここまでこと細かく描写されると逆にやりにくいというパターンもあるんです」(ワイドショー関係者)

 確かに、これまでも“生々しすぎて”テレビでは詳細が報じられてこなかった例がある。

 雛形あきこは'01年11月に年下マネージャーとの不倫疑惑を『FRIDAY』写真誌に報じられたのだが、当時の記事によれば、深夜の仕事帰りに雛形を乗せたワンボックスカーは自宅マンション付近の公園の脇に一時停止。すると、運転手を兼務するマネージャーは、カーテンで仕切られた後部座席にいる雛形のもとへと車内を移動し、30分ほど運転席には戻らなかったようだ。内部での様子は不明だったが、車は微妙に振動していたという。