2020/03/05 10:15
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4月改編を先日、発表したフジテレビ。低迷する視聴率向上に向けて、起死回生策を打ち立てている。
改編のテーマを「追求」として、あえてゴールデンタイムの番組をすべて継続にした一方で、
22時以降の番組についてはメスを入れ、とんねるず・石橋貴明の『石橋貴明のたいむとんねる』を打ち切り、
深夜帯に別の新番組を立ち上げた上、関東ローカルに“格下げ”することなどが決まっている。
同局関係者は「4月からのポイントはそれらではない。1つは個人全体の視聴率を本格的に導入するのと、
 もう1つは自社の配信プラットフォーム(FOD)への配信を軸とした番組制作、編成になる」と指摘する。
これまで、視聴率は世帯ごとが基軸となっていたが、「視聴人数をカウントしていく形になる。ただ、
 これを広告代理店がどう換算して、CM価格に反映させるかはまだ未知数な部分も多い。
 デバイスへの配信については直接、課金ができるので放送関連収入は増えるが、視聴者はより
 マニアックなものを求めたり、放映のやり方を地上波とは別で考えないとなかなか成功しない。
 すでに別のテレビ局がやっているように、例えばドラマなら最新話を先行配信したり“完全版”と
 称して長めに見せたり。何らかの形で差別化を図らないと事業として失敗するでしょうね」(前出の関係者)と語る。
地上波テレビ局が苦境に立たされて久しいが、フジテレビの新たな施策は果たして功を奏すのか。
フジテレビ黄金時代の象徴・石橋貴明の“異動”も含め、業界内外から注目を集めている。

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とんねるず・石橋貴明