2020年02月23日 15時09分
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西武・松坂大輔投手(39)が23日、実戦初登板が決まった25日の韓国・斗山戦(宮崎サンマリン)に向けて65球のブルペン調整を行った。
序盤と中盤以降で捕手の座り位置を変えながら、いつも通りの実戦的ブルペンは、より具体的な状況設定で行われた。
セットポジションとワインドアップを使い分けながら、右打者を内角のストレートで起こして外角にスライダー。
左打者の内角にカットボールを食い込ませ、外角に逃げるチェンジアップ、バックドアスライダーで凡打、見逃しを狙う…。
松坂の中では明確に見えている相手打者に対し、投球練習の集中度はいつにも増して高かった。
ブルペン後にアイシングをしてウエートトレーニングを終えた右腕は「フォームの確認をしながら、ちょっと距離を取って投げたりしました。
(納得する球も)何球かはあった」と語った。
西武復帰後、初の実戦登板となる斗山戦に向けては「とりあえず投げてみてですかね。投げてみて、また感じることがあると思うし、
 とりあえず実戦がこんな感じだよというのが分かれば最初はいい」。
今年は、2015年8月の右肩手術以来、体の状態や投球数を含め最も順調なキャンプを送っているといっても過言ではない。
目指すローテーション投手に向け、打者と勝負できる状況に着々と近づいている。
何より本人の「でも、まだ自分のことを考えていていいんじゃないですかね。100%打者に向かわなくても。開幕に向けて近づけていけば」という余裕の言葉が、
ここまでの調整の順調ぶりを示している。
キャンプ序盤に「開幕に目いっぱいの状態でなくてもいい」と話した松坂。
この意味を「戦える状態にはします。100%戦える状態にはしますけど、シーズン中にちょっと状態を上げていけるぐらいの余裕が欲しいなと思う」と改めて説明し、
14年ぶりに戻った古巣で再起をかける今季の青写真とした。

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ブルペンで調整する松坂