大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッドコミッショナーは18日、ヒューストン・アストロズのサイン盗みに対する処分をめぐる発言の中で、
優勝トロフィーを「金属の塊」と表現したことを謝罪しつつ、タイトルを剥奪する考えはないことを改めて示した。

アストロズをめぐっては、カメラやモニターを使ってサインを解読し、ごみ箱をたたいて打者に球種を知らせていたことがリーグの調査で明らかになり、
球団には罰金500万ドル(約5億5000万円)と、2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権を剥奪するなどの処分が下されたが、ワールドシリーズ制覇のタイトルは維持されている。
こうした状況の中で、MLBは18日に野手陣がキャンプインし、選手が口々に処分が甘いと批判。中にはアストロズの優勝を剥奪すべきだと話す選手もいた。

しかしコミッショナーは、先日のインタビューでトロフィーを単なる「金属の塊」と呼んだことを謝罪する一方、タイトル剥奪はしないという自身の判断の正しさを主張した。

「日曜日は長い一日だった」「その中で、少なくとも一つの過ちを犯した。修辞を使って言いたいことを伝えようとするあまり、ワールドシリーズのトロフィーに対して敬意を欠く表現をしてしまった。
そのことを謝罪したい」「言い訳はできない。私はミスをした。要点を伝えたい気持ちだったが、もっと効果的な表現をすべきだった」

「われわれがファンのためにできる最善の取り組みは、事実を提示し、2017年に起こったこと、あのワールドシリーズの意義をおのおのが判断できるようにすることだと感じている」

「私も、グラウンド上の結果を変更する可能性については熟慮している。しかし、野球の世界ではこれまでも、修正されるべきだったかもしれない出来事が何度も起こってきた。
個人的には、一つの組織が実行するのは不可能な仕事だと思う」

2/19(水) 15:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000025-jij_afp-base