カーツ大佐がどういう経緯で宗教家になったのか、そこが全く描かれていない。
そこが描かれていないと、カーツ大佐に感情移入できない。
アメリカを裏切ってまで現地人の精神的支柱を目指したんだ。
先頭の中で、相当な精神的ダメージを受けないと、軍人ではあり得ない。
アラビアのロレンスでもそこが描かれているから共感できる。
ディア・ハンターでもデニーロとウォーケンの別れの場面が迫るように描かれているから
ウォーケンにもデニーロにも感情移入できる。
プラトーンのような仲間の裏切りに対する恨みもない。
最後に宗教家として現れて宗教観をを語るだけのマーロンブランドは物語に入っていない。