東映(現日本ハム)時代に野村克也氏と同じパ・リーグで戦った張本勲氏(79)が、死去した野村氏を悼んだ。

「寂しいし、本当に残念だ。またプロ野球界の大きな星が墜ちた」。張本氏が東映、野村氏は南海と、それぞれリーグを代表する打者として活躍。
「とにかく野村さんはリードがうまかった。エース級ではなく、特に中堅の投手をうまく操っていた。相手打者の欠点を知り、投手の長所短所を知っていた」と振り返った。

野村氏といえば「ささやき戦術」。捕手として打席に立つ打者へ様々な言葉をかけ、集中力をそがれるなど多くの打者が惑わされた。
張本氏もその戦術にあったが、ある時にわざと空振りをして野村氏の頭をバットで叩いたという。
「怒られました。でもそれからは“もう、お前には(ささやきを)言わん”、と」と当時のエピソードを明かした。

「選手としても指導者としても大成功した。ご苦労様でした、と言いたい。ご冥福をお祈りします」と張本氏。
最後に会ったのは1月21日の金田正一氏のお別れの会。車いすに乗っていた野村氏に
「監督、体調は大丈夫ですか?」と声を掛け、「おう、大丈夫だよ」と返事をされたのが最後の会話となった。

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2/11(火) 14:10配信