サッカーJ2京都サンガFCの新しい本拠地「サンガスタジアム京セラ」(府立京都スタジアム、京都府亀岡市)の注目度が高まっている。2月9日にこけら落としとして行われる、J1セレッソ大阪とのプレシーズンマッチはチケット発売直後にほぼ完売した。京都府内最大の専用球技場で優れた観戦環境が魅力となり、サンガマーケティング部は「今までにない売れ方。スタジアムの期待感をひしひしと感じている」と喜ぶ。

 クラブによると、1月18日からの先行販売では初日でほぼ完売。21日午前10時からの一般販売も同日午後には売り切れた。

 購入したサポーターの山添和也さんは「インターネットが混み合って全然つながらなかった」と言う。京都市の公務員男性は21日夜に購入を試みたが間に合わず、「出遅れた。一度でいいから行きたい」と語る。年間チケットも亀岡市民ら新規の申し込みが増え、昨年の同時期と比べ約1・5倍増と好調な売れ行きという。

 最大の魅力は観戦環境だ。最前列席からピッチまでの距離が7・5メートル〜10・5メートル、高低差1・2メートルと近く、臨場感にあふれる。屋根にも覆われ、雨にぬれる心配も少ない。サンガの選手も1月18日に初めて見学。J1浦和レッズから加入した元日本代表の森脇良太選手(33)は自身のツイッターに「最高に素晴らしいスタジアム!」と投稿した。府のスタジアム構想は1992年までさかのぼり、紆余(うよ)曲折を経て完成しただけにファンの期待も大きい。

 サンガの新ホーム開幕戦は3月1日。これまで本拠地だった「たけびしスタジアム京都」(西京極陸上競技場、右京区)は、新しい「サンスタ」とほぼ同じ約2万人収容だが、昨季の入場は平均7850人だった。マーケティング部は「今回はあくまでこけら落とし。リーグ戦の入場につなげ、満員になってほしい」と願う。

2/1(土) 12:00配信
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