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2020年02月01日

自宅マンションでMDMAやLSDを所持していたとして、麻薬取締法違反に問われた俳優の沢尻エリカ被告(33)の初公判が1月31日に東京地裁(滝岡俊文裁判官)で開かれた。

中略
芸能界とも決別する覚悟を決めているようだった。今後、俳優に復帰するつもりはないという。

「逮捕されて多くを失い、初めて気が付いたこと。それは自分の中では薬物はコントロールできると思っていましたが、それは間違いでした。薬物に汚染される中で、正しい意見を言う人に耳を傾けず、現実逃避した世界で薬物が繋いでくれた偽りの友情から抜け出すことができませんでした。彼らと過ごした、非生産的な日常すべてが幻でした。その結果、すべてが崩れました。心の底から後悔しています」

「違法薬物の摂取はコントロールできている……そう思っていた」という沢尻被告に、検察官はたずねた。

検察官 「いつでも止められると言っていたのに、なぜ止めなかったの?」
沢尻被告 「……いつでも止められると思っていたのが大きな間違いでした」
検察官 「他の芸能人が薬物で逮捕されたことを報道で見聞きしていて、わかっていましたよね。何で止めないの?」
沢尻被告 「………悪の誘惑を断つことができませんでした。コントロールできるという自分の考えが甘い考えだったと思います」

コントロールできているという考えのもと、断ち切ることなく使い続けるなかで、大麻についての精神的な依存が生まれてしまったのか。検察官は「今も入手できる環境にあり、再犯に及ぶ危険性は高い」と、沢尻被告に懲役1年6ヵ月を求刑。判決は2月6日に言い渡される。