0001砂漠のマスカレード ★
2020/01/29(水) 15:52:39.15ID:gILnhLDg9●スロースタートも徐々にエース格へ
満を持して海を渡ってベルギー1部のシント=トロイデンVVに加入したFW鈴木優磨だが、2019年上半期は負傷の影響もあって鹿島アントラーズでの公式戦出場が1試合もない状態だった。
ベルギーでもしばらくはベンチ外が続き、8月末の第6節オイペン戦で途中出場を果たしようやくリーグ戦デビューを飾る。そこから主力へ定着するのに時間はかからなかった。
リーグ戦初先発となった第8節のシャルルロワ戦で初ゴールを挙げると、味方選手の負傷によって前半途中に急きょ出番が回ってきた第9節のゲンクとのダービーマッチでも存在感を発揮し3-3のドローに貢献する。
「もうちょい絡んでいけて、もうちょいゴール前で力を発揮できるようになれば、点を取っていけるんじゃないか」
荒れに荒れたダービーマッチの後、明るい展望を語った鈴木はそこから徐々に2トップの一角へ定着していく。
出遅れはしたものの、チームメイトたちとの相互理解が進んでいき、味方との連係がスムーズになっていくとともに、決定的なチャンスに絡む回数も増えていった。
ベルギーリーグはシーズン終盤にプレーオフがあるため、2019年のうちにレギュラーシーズンの3分の2が終わる。
シント=トロイデンVVは11月待つにマーク・ブライス監督を解任するなど下位で苦しんでいたが、鈴木は相方のコートジボワール代表FWヨアン・ボリとともにチームを引っ張った。
ブライス監督解任直後の王者ゲンク戦では、鈴木が決勝ゴールを奪った。背番号9の日本人ストライカーは左サイドに流れてシンプルなボールキープで攻撃の起点となり、そのままゴール前まで侵入。
最後は右サイドからのクロスに、相手GKと交錯しながら頭で合わせてゴールネットを揺らした。
●監督交代でもスタメンの座は譲らず
昨季、シント=トロイデンVVの前線をけん引していたFW鎌田大地は、新年を迎えるまでにリーグ戦二桁得点を達成していた。
12月はややトーンダウンした感があったものの、10月や11月はほとんど毎試合のようにゴールを決めて、チャンピオンズリーグ出場権を争えるプレーオフ1進出目前までチームを押し上げた。
鈴木は「(鎌田と)同じ時間を与えられれば、俺は絶対に超えられると思っているので。スタメンで出れば絶対に(ゴールを)取れる」と豪語したが、まだ先代エースの領域には達していない。
それでも後半戦のパフォーマンス次第では渡欧1年目でのリーグ戦二桁得点は十分に視野に入ってくるだろう。
そして、シント=トロイデンVVの浮沈は鈴木が握っていると言っても過言ではない。冬の移籍市場でリーグ戦10得点を挙げていた相方のボリがカタールのアル・ラーヤンに引き抜かれ、大きな得点源を失った。
だからこそ鈴木が背負うべき責任は一層大きくなっていく。
昨年末に就任したミロス・コスティッチ新監督は、これまで試合ごとに3バックや4バックなど変わり続けていたシステムを4バックに固定。初陣となった第22節のコルトライク戦と第23節のムスクロン戦で今季2度目の連勝を飾っている。
その中で、新指揮官は鈴木を4-3-3の左ウィングと4-3-1-2の2トップの一角で起用した。もともとボリと組んでいた頃も、左右に流れてチャンスメイクに絡む動きは度々見せていた。
裏への飛び出しのみならず、柔軟なポストプレーやドリブル突破など前線で幅広い役割をこなせる背番号9は、間違いなく新体制のエースとして期待を寄せられている。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200129-00010001-footballc-socc
1/29(水) 10:31配信