雁屋 哲の今日もまた(2010-07-11) その1

(前略)
ワイナー(CIA秘録 /ティム・ワイナー)の記述は、まだまだ続く。
分かりやすいようにまとめよう。
(念のために断っておくが、ワイナーが言明しているように、以下に書くことは真実である。
すべて、文書や記録が残っている。)

1.岸信介と児玉誉士夫は、CIAのエイジェントとなった。

2.CIAの助けによって、岸信介は自民党の党首となり、首相となった。

3.児玉誉士夫は暴力団のナンバーワンとなり、CIAに協力した。

4.岸信介と、児玉誉士夫が、戦後の日本の政治の形を作った。

5.岸信介は、児玉誉士夫の金を使って選挙に勝った。
代議士になると、岸信介はその後50年に渡って日本を支配する自民党を作り上げた。

6.岸信介の作った「自由民主党」は自由主義的でもなければ民主主義的でもなく、
戦争で亡びたはずの日本帝国の灰の中から起き上がってきた
右翼的で封建的な指導者たちのクラブだった。

7.CIAと自民党との相互の間で一番重要だったのは、金と情報の交換だった。
その金で党を支援し、内部情報提供者をリクルートした。

8.アメリカは、一世代後に、代議士になったり、大臣になったり、
党の長老になったりすることが見込める若い人間たちとの間に金銭による関係を作り上げた。

9.岸信介は党の指導者として、
CIAが自分の配下の議員たち1人1人をリクルートして支配するのを許した。