WBC同級王者バルガスのPBC移籍で、ネリと対戦の可能性

ルイス・ネリ【写真:Getty Images】
 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は新たに、カネロこと4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)を指導するトレーナー、エディ・レイノソ氏に師事することになった。WBCのバンタム級ランクからは外れることになったネリだが、WBCスーパーバンタム級世界王者レイ・バルガス(メキシコ)のプロモーター変更に伴い、有力対戦候補に浮上したと報じている。

「レイ・バルガスがPBCと複数試合契約を結ぶ」と報じたのは米メディア「ボクシングニュース24」だ。34戦全勝で昨年7月のタイトルマッチで亀田和毅を判定で下したバルガスはカネロら実力者を擁するゴールデンボーイ・プロモーションを離脱。新たにプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)と契約を結んだことが明らかになった。

 PBC移籍で、バルガスの対戦相手には2人のメキシカンが浮上している。

「29歳のバルガスがPBCの舞台にやってくることで、WBOスーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテとの統一戦が期待される」。現在スーパーバンタム級最強と評価されるナバレッテはトップランク社所属だが、「(トップランク総帥)ボブ・アラムはバルガスとの統一戦には前向きになるだろう」と記事では分析している。

 ナバレッテとの統一戦が実現しない場合の、相手候補に浮上しているのが、同じくPBCがプロモートするネリだ。

米メディア予測「バルガス対ネリは素晴らしいファイトになるだろう」

「WBO王者ナバレッテに加えて、バルガスには122ポンドで数多くの好試合の可能性が広がっている。元WBCバンタム級世界王者のルイス・ネリはエマヌエル・ロドリゲス戦でウェートを作ることに失敗して以降、122ポンドへの昇級が見込まれている」

 ネリは昨年11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC指名挑戦者決定戦に挑む際に、6階級制覇王者マニー・パッキャオのチーフトレーナーを務める名伯楽ローチ氏に師事。だが、前日計量で規定を1ポンド(約450グラム)もオーバーし、試合は中止となっていた。結局、ローチ氏とタッグを組んだ後は1試合も行わず、新たにレイノソ氏に指導を受けることになった。

 山中慎介とのタイトルマッチでも前日計量の体重オーバーで王座剥奪となっていたネリ。「バルガス対ネリは素晴らしいファイトになるだろう」と記事では分析。ボクシング界の問題児だが、スーパーバンタム級に転向するならば、いきなりメガファイトの舞台が巡ってくるのかもしれない。

1/15(水) 12:03配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200115-00101010-theanswer-fight