こういう統計処理って、部分的には参照できるところがあっても、
非常に問題がありますよね。

例えば、
「Aという選手がホームランを打った試合の勝率は8割」
みたいなやつ。

「Aがホームランを打つ→チームが勝つ」
という時系列のようだが、そうではない。
「相手投手が誰か」がもっと先にある。

つまり、
「Aは相手の投手がショボいときにホームランを打ってるだけで、
だから、結果的にチームの勝率も上がっている」
というように考えないといけない。

この記事の場合も、
「アウト1つは取れてる投手なら抑えられる可能性は高い」
という言い方ができるわけで、
「1アウト2塁より、0アウト1塁の方が得点が入る」
とは言えない。


ただ、感覚的に、バントはあまり有利な感じはしないね。

やっぱり、守備の本質は「アウトカウントを取る」ことだからだろう。

ただ、
「右打者が送りバントすれば、(普通に打つより)併殺は少ない」
というのと、
「ランナーが進むと封殺がなくなる」
のは有利に感じる。

結局は、投手、守備、打者、走者の質次第だが、
バントする隠れたメリットは併殺・封殺防止にあるように感じられて、
「進塁にアウト1つ」だけでは割に合わないように感じられる。