0001鉄チーズ烏 ★
2020/01/09(木) 20:40:37.59ID:Nz9rc0a69運営面に精通した市職員が昨年、山形県スキー連盟口座からの横領や蔵王大会の協賛金業務に絡む収賄で逮捕され、W杯の準備は宙に浮いた。元職員が中心的に準備を担った一方、その体制が権限の集中、汚職の温床になったことは否めない。連盟の幹部は事件後、「初めて開催するつもりで準備しなければならない」と話していた。
市は昨秋以降、W杯の開催実績のある札幌スキー連盟を訪ね、頻繁に電話もするなど運営面の助言を求めてきた。市スポーツ保健課の松沢聖（さとし）課長補佐は「（職員の逮捕で）企業の信頼はゼロからのスタートだった」と語る。再発防止策や開催への熱意を伝え、代理店の協力も得て協賛金を集め、昨年を上回る約1100万円を確保した。W杯出場経験のある元選手を事務局に入れるなどし、大会直前の15日からは札幌連盟などから複数の“精鋭”が応援に駆け付ける予定だ。
手探り状態で進めてきたところに、記録的な少雪が追い打ちを掛けた。山形地方気象台によると、昨年12月の同市の平均気温は平年より高く、降水量は少ない。気象庁のデータでは、市内中心部の累積積雪量は今月8日までに17センチで、平年の127センチのわずか13％にとどまる。
ジャンプ台周辺は例年なら1メートルほどの積雪があるが、今年は20センチ程度しかない。安全面などから着地バーンは圧雪状態で30センチが必要。これまで活用していない人工降雪機の導入も検討したが、全国的に少雪で、メーカーなどは多忙の様子。問い合わせようとしても電話がつながらなかったり、担当者が不在だったりで、進展しなかった。そもそもジャンプ台周辺は豊富な天然雪があるとの前提のため、水や電源を十分に供給できる設備がない。費用面も考慮し、人工降雪機の導入は棚上げした。
代わって採用したのが、欧州のW杯会場などでは一般的な、標高の高い場所などから雪を運んでくる方法だ。市は県村山総合支庁に協力を求め、8日午後から冬季閉鎖中の観光道路（県道）「蔵王エコーライン」から雪を運び始めた。9日から本格的搬入が始まり、10トントラック1台に6〜7トンを積んで、320台分約2000トンを運ぶ。8日にジャンプ台で圧雪車を動かしていた業者の男性は薄手のシャツ姿で、「例年の凍えるような寒さがない」と暖冬を実感しながら作業していた。【的野暁、江連能弘】
1/9(木) 16:54配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200109-00000049-mai-spo
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/01/09/20200109k0000m050158000p/8.jpg
