〈この度退院することができました〉

 白血病で闘病している競泳女子の池江璃花子(19)がSNS上で退院を報告した。

 所属事務所の発表では、

〈2月の緊急入院後の検査結果により池江は急性リンパ性白血病と診断されました。化学療法による治療を行いましたが、治療期間中に合併症を併発したため化学療法の継続が困難となり造血幹細胞移植を行いました。その後、寛解状態を維持し体調も安定したため退院することができました〉

 血液・腫瘍内科を専門とする医師で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が解説する。

「幹細胞移植は、何年もダラダラと抗がん剤をやるのではなく一発で治せるというメリットはありますが、化学治療と比べて圧倒的にリスクが高く、時には手術で死亡してしまうこともあります。ですから、池江さんのように抗がん剤治療をやめて、幹細胞移植で解決というのは非常に稀です」

 ちなみに、池江が所属する日大の関係者曰く、

「3歳年上のお兄さんがドナーになったそうです」

 上氏によると、親子ではまず適合しないが、兄弟なら4分の1の確率で適合するため、兄弟間の移植は一般的だという。また、骨髄バンクと比べると、コーディネイトに時間を浪費することもなく、成功率も若干ながらアップするのだとか。

 何はともあれ退院とはおめでたい。池江本人も、

〈2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います〉

 と直筆でメッセージを寄せた。

“いいタイミングで退院”

 だが、老婆心ながら気がかりなことが一つ。“オカルト療法”に精を出しているあの人との関係だ。

 写真は、8月に撮影された、タレントのなべおさみ邸の玄関前。池江をなべが笑顔で迎えている。

「なべさんは、以前から“気を送ることでがん患者らを助けてきた。王貞治さんの胃がんを治したのも自分”と周囲に豪語しています」

 と、なべが所属する吉本興業の関係者が明かす。

「池江選手のお母さんが知人を介してなべさんと接触し、家族ぐるみの付き合いに発展。今も関係は続いていますよ。つい最近だって彼は“璃花子にクリスマスプレゼントを買った”と顔をほころばせてましたから。退院も、SNS発表前から知らされていて、“いいタイミングで退院してくれた”と喜んでましたよ」

 いいタイミング? どういうことか。

「なべさんは5月に芸能界に復帰したものの、直後から闇営業問題で吉本がバタバタしてしまい、さらには池江選手との関係が報じられ、ほとんど仕事がない状態だったんです。でも、池江選手の退院によって、なべさんのイメージが良くなれば、仕事や“施術”が増える。そんな思惑があるようです」(同)

 池江の所属事務所は、

「病院外で治療を受けている事実はありません。なべおさみ様との関係については、本人のプライベートでの交流です」

 なべが“璃花子を治した”と言い出さないことを祈るばかり。深い鍋底にはまらぬようくれぐれもご用心願いたい。

「週刊新潮」2020年1月2・9日号 掲載

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200109-00601219-shincho-ent