高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週水曜日は、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんとお届け。1月8日(水)の放送では、スティーヴィー・ワンダーなど数々のスターを輩出してきたソウルミュージックの名門「モータウン・レコーズ」を特集しました。

創立60周年で盛り上がり、今週末1月12日(日)には新たな門出となる61周年を迎える同レーベル。今回はモータウンサウンズがJポップに与えた影響を振り返ります。具体的にはモータウンが生み出した“あるビート”に注目。ガールトリオ・シュープリームスのヒット曲「You Can't Hurry Love(恋はあせらず)」の特徴的なベースリズムを用いたJポップを紹介しました。

「ポップ・ミュージック最大の発明」「このリズムを使えば絶対にいい曲になる」と芳朗さんも熱弁するこのリズムは、1980〜90年代にかけて日本を席巻。例えば、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、プリンセス プリンセスの「Diamonds」、サザンオールスターズの「太陽は罪な奴」、BOOWYの「ホンキー・トンキー・クレイジー」など。
(※BOOWYの2つめの「O」はスラッシュありが正式表記。)

たかみなが「『恋はあせらず』を聴いたとき、まず広末さんの曲が浮かびました」と話すと、芳朗さんは「このリズムはガールポップやアイドルポップと相性がいいですね」と頷きます。

2000年代以降も黄金のリズムは色あせません。いきものがかり「キミがいる」、嵐「Happiness」、AKB48(アンダーガールズ)「涙のシーソーゲーム」など、挙げればキリがないほど。「同じリズムを使っているのに、同じ曲に聴こえない。それぞれの魅力が出ています」と芳朗さん。

なかでも“決定版”と推すのは、斉藤和義さんの「歩いて帰ろう」。子ども向け番組「ポンキッキーズ」のオープニングテーマにもなった同曲。モータウンサウンドは年齢を問わず、知らず知らずのうちに私たちの耳に届いていました。

「実は『サザエさん』のエンディングテーマもヨドバシカメラのCMソングもモータウンサウンドのアレンジなんです」と驚きの事実も飛び出しました。

実は好きなあの曲もモータウンサウンドだった……聴き直してみると、そんな発見があるかもしれませんね。

(TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2020年1月8日(水)放送より)

1/8(水) 20:11配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200108-00010006-tokyofm-ent