サブちゃんが紅白に苦言&エール! 歌手、北島三郎(83)が7日、会長を務める東京・中野区の所属事務所で仕事始めをした際、昨年大みそかの第70回NHK紅白歌合戦に言及した。多彩な演出に「目の方が忙しくなった」としつつ、「なくてはならない番組だ」と御大ならではの弁。今年の東京五輪・パラリンピックでは「『まつり』を歌いたい」と熱い胸中も明かした。

 10月4日に84歳を迎える年男。2013年に紅白史上最多の50回出場で卒業し、18年には特別出演するも後輩たちに道を譲ったサブちゃんが、珍しく顔を曇らせた。

 「なんだか歌を聴くより、目の方が忙しかったなあ」。第2部の平均視聴率がビデオリサーチの関東地区調べで過去最低の37・3%を記録した昨年の紅白についての回答だった。ラグビー日本代表がらみのコーナーや過去の五輪映像を含め、演出過多との指摘も多い中、紅白のレジェンドも同様に感じたようだ。

 「でも、NHKの制作スタッフが一生懸命、歌のステージを盛り上げようとした努力は感じた」と熱意も評価。「紅白は1年間頑張ってきた歌手が感謝とお礼の気持ちで歌い、国民に感動を届けて新年を迎えてもらう、なくてはならない番組。毎年工夫して続けてほしい」と番組の原点を強調し、エールも忘れなかった。

 北島は紅白を卒業した13年に出場した際、動く竜の頭に乗って歌唱した。昨年の紅白では着物姿からビジュアル系の衣装に変身した氷川きよし(42)が竜の頭に乗って熱唱したことにも触れ、「見た瞬間、びっくりした。あれ、俺の竜じゃないか、とね」とお茶目な笑顔。「あれは格好いいし、かわいい」と“令和版”に太鼓判を押した。

 何より、顔がほころんだのは、7月に開幕する東京五輪の話題。前回の1964年には五輪音頭を歌ってムードを盛り上げたが、今回も何らかの形で関わりを持ちたい様子。「歌のオリンピックはないし、五輪の組織委員会からオファーが来たわけじゃないけど、(代表曲の)『まつり』を歌ったら、みんな喜んでくれるんじゃないかな」と力強く“立候補”した。

 世界中から日本文化も注目を浴びる五輪。関連イベントで国民的大御所歌手、北島が「まつり」を歌う可能性は高い!?

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