泉谷しげるとアントニオ猪木

269 名前:おさかなくわえた名無しさん@転載は禁止[sage] 投稿日:2014/10/28(火) 22:20:22.74 ID:q4OtvLXb
忘れもしない六年前の北海道。その日試合に負けて大不機嫌な猪木が、
子分の山本小鉄なんかを従えて飲んでいたんだが、店に偶然いたオレを見つけるなり
「お前もショーケン(萩原健一)もろくなモンじゃねえ」
とガン飛ばしてきやがった。
当時の猪木はカミさんの倍賞美津子さんとショーケンの仲について疑心暗鬼でイライラしてる頃でよ、
オレなんか美津子さんと肉体関係もねえのに「女房の友達」というだけでイチャモンつけてきた。
いい迷惑なんだよ。この野郎。
 おい猪木。オレだって、いくら何でも当時最強のレスラーといわれたテメーを怒らせるような
命知らずなことするわけねえだろ、バカ野郎。オレはショーケンじゃねえんだよ。
そういえばあのときオレは「ショーケンはお前が思っているようなそんなやつじゃねえよ」って
強硬に主張したが、今思うとそんなやつだったのかもしれない。あと
「次の店で決着をつけようじゃねえか」と猪木にスゴまれたときにいつの間にか逃げてた景山民夫(作家)。
テメー、最低だな。今でもそんなコウモリ野郎みたいなことやってるのか、バカ。
何だかんだと猪木に一時間も絡まれたからオレもついにキレて
「そんな情けねえ愚痴をたたいているから負けるんだ、テメーは」と怒鳴っちまったんだが、
殺されるかと思ったら今度はあの野郎「お前、なかなかいいやつだ」「見込みがある」
なんて急に優しくなりやがった。オレも緊張が解けて飲み過ぎたせいか、
記憶なくなるくらい泥酔しちまってよ、あとで聞いたら猪木の背中におんぶされて頭をバコバコぶん殴ってたそうだ。
謝るぜ、この野郎。
ご丁寧にもオレをホテルの部屋まで送り届けてベッドでなく床に放り投げてくれたらしい。