「必ず全快して元気な姿でごあいさついたします」

 すい臓がん闘病中の柳想鉄(ユ・サンチョル)仁川ユナイテッド監督(48)=写真=が2日、ファンにしばしの別れのあいさつをした。韓国プロサッカーKリーグ1(1部リーグ)仁川ユナイテッドは「柳想鉄監督はすい臓がんの治療のため、先月28日に辞意を表明した」と明らかにした。柳想鉄監督の契約期間は今年11月までだった。契約期間を満了することはできなかったが、同チームは残りの年俸をすべて支給することにしており、柳想鉄監督を名誉監督に選任した。同チーム関係者は「韓国サッカー界のレジェンドであり、チームのために献身した柳想鉄監督に最大限の礼を尽くしたい。柳想鉄監督の治療を物心両面で支えるつもりだ」と語った。

 昨年5月に就任した柳想鉄監督は、同年10月にすい臓がんステージ4と判定されてもピッチを見守った。この姿を見た選手たちは一つに団結した。同チームは最終順位で10位(7勝18敗13分・勝ち点34)で1部リーグ残留を果たした。

 柳想鉄監督は現在、抗がん剤治療を受けるため入院している。闘病生活でチームに迷惑をかけると判断して辞任の意向を表したとのことだ。柳想鉄監督は「短い時間だったが、仁川で本当に幸せな思い出がたくさんできた」と語った。

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