アイドルグループNGT48の元メンバー・山口真帆が自宅マンションで暴行を受けた事件の発生から一年が経った。被害者の山口真帆本人による告発があったのは今年1月。運営会社のAKSは第三者委員会による調査を行ったものの、結局、この事件にはいまだに多くの謎が残っている。

 現在、運営会社のAKSは暴行事件に関わったファンの男たちと民事裁判で争っているが、両者の主張は対立を続けており、その決着は来年に持ち越されることになった。男側は「山口真帆とは以前から親しい関係にあった」と主張しているが、なぜそのような展開になっているのか。

 そこでこの事件の不可解な点について振り返っておきたい。

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■相次ぐ「山口真帆は犯人とつながっていた」報道

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 男は「事件より以前から、山口真帆と個人的につながっていた」と主張していることから、各週刊誌やスポーツ紙は「事件は山口真帆の狂言だった」と印象づける報道を重ねている。

 10月30日、「スポーツニッポン」は山口と暴行事件の被告との「つながり」を示す証拠として、二人のツーショット写真を掲載。2017年に行われたファン交流イベント「写真会」で撮影されたもので、山口と犯人男性がそれぞれ「602」「303」を手指で示したポーズを取っている。

 記事によれば、この数字は事件の現場となった山口真帆の部屋番号を示しているそうで、<同じマンション内で2人の私的交流があったことをうかがわせる>とあった。

 この記事に山口はTwitterで反論。写真は裁判に提供された資料が横流しされたものではないかとしたうえで、<ファンの方はご存知の通りイベント写真会はリクエストされたポーズをします。それをカメラ目線でやるので相手が何のポーズしているかもほぼ分かりません>と”つながり”を否定している。

■事件の不可解な点3つ

 これまで見てきたように、暴行事件後のNGT48運営の対応には不可解な点が多く、さらに犯人側との裁判が進むにつれても謎は深まっている。

1)「山口さんと話はついている」
 そもそも、2018年12月の暴行事件はなぜ直後に不起訴になったのだろうか。

 今年12月19日、被告のうちの1人が動画サービス「ツイキャス」に肉声をアップ。発言内容は弁護士の了承を得ているものと前置き、視聴者からの質問に答えるかたちで事件について語った。

 被告はこの動画内で、「山口真帆に反論したらいいのでは?」という視聴者の質問に「山口さんに反論する気はない。当事者同士で話はついてるし、お互いに納得した。山口とはいっさい関わらない」と返答している。

 また、「不起訴となったのは何らかの条件で示談したからか」との質問には「示談ではないですよ」と否定。昨年12月、弁護士を通じて山口との話し合いを済ませているとし、「俺は否認しただけで、山口さんと話もついている。不起訴も、弁護士から『不起訴だそうです』と(聞いた)。不起訴の理由を警察に聞くタイミングもなかった」と説明した。

 では、なぜ山口真帆は一度は”話がついた”事件を告発したというのだろうか。事件発生から発覚までの空白の1カ月間に、どのようなやり取りがなされていたのかは一切不明だ。

 ちなみに被告はこの動画内で、AKSへ請求棄却を求めたうえで、前述の「スポニチ」に掲載された山口との証拠写真をメディアに流したのは自分ではないと否定していた。

2)NGT48メンバーとファンの”つながり”とは何なのか
 今年3月に公表された第三者委員会の調査報告書では、犯人の男性を含むごく一部のファンと一部のメンバーが、いわゆる”つながり”(私的領域における接触)を持っていたことが認められたとされており、それは“噂”レベルでなく“具体的な事実”として垣間見ることができたという。

 第三者委員会が山口真帆を除くNGT48メンバー全41人中36人に事情聴取を行った結果、自ら申告するなどしてファンとの”つながり”(私的領域における接触)を持っていたメンバーが12人おり、その個人名が判明したという。調査書には、ファンと複数回個別に会っていたメンバーがいること、マンション内で犯人とメンバーが会うなどしていたことが認められたことも記載されていた。


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