正月の箱根駅伝は視聴率No.1のスポーツ番組
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もうすぐ今年も終わりです。年末年始は家でゆっくりテレビを観て過ごす人も多いでしょう。そのような人向けに、スポーツ番組は人気コンテンツの1つです。

年末年始に放映されるスポーツ番組の中で、最も視聴率が高いのが「東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)」です。毎年1月2日と3日に日本テレビ(系列局含む)で放映されますが、概ね28〜29%の視聴率を上げています。

しかも、この高い視聴率を30年近くの長きに渡って続けていることに驚かされます。さらに、今年(2019年)は久しぶりに30%を超えました(1月2日:30.7%、1月3日:32.1%)。

テレビ離れが顕著な現在、箱根駅伝は間違いなく“超”が付くドル箱コンテンツと言えましょう。

ちなみに、ここ数年のスポーツ番組で、箱根駅伝を上回る視聴率を上げたのは、2018年サッカーW杯の日本代表戦(コロンビア戦:48.7%、ポーランド戦44.1%等)、2018年冬季五輪ピョンチャン大会の男子フィギュアスケート(33.9%)、まだ記憶に新しい2019年ラグビーW杯の日本代表戦(南アフリカ戦:41.6%等)くらいしかありません。

しかも、これらは全て4年に1度開催される大会であり、ある種の“瞬間風速”に過ぎません。こうしたことからも、箱根駅伝は視聴率No.1のスポーツ番組と言っても過言ではないのです。

それにしても、なぜ箱根駅伝の人気はこうも高いのでしょうか? 

地方大会の1つである箱根駅伝は、事実上は真の大学王者決定戦

箱根駅伝は、「全日本大学駅伝」「出雲駅伝」とともに学生三大駅伝大会の1つです。しかし、箱根駅伝の出場校は関東陸上連盟の大学に限定されているため、ハッキリ言うと、地方大会の1つに過ぎません。

ただし、大会の格としては圧倒的な最上位であり、事実上、”箱根駅伝の勝者=真の大学王者”と見なされていると断言できます。

箱根駅伝が最上位に位置付けられている理由の1つが、その走行距離の長さと険しさです。往復で約217kmは、全日本(約107km)や出雲(約45km)を大きく上回ります。

そして、テレビ視聴者を釘付けにするクライマックスが、過酷な箱根の山登りである「第5区」でしょう。過去、第5区では途中棄権を含む数々の壮絶なドラマが繰り広げられ、“山の神”と称された山登りスペシャリストのスター選手が何人も登場してきました。

テレビ番組として、商業的な成功を導く多くの要素が含まれているのです。

12/28(土) 11:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00015131-toushin-bus_all