「Lemon」の記録的なヒットで知られるシンガー・ソングライター、米津玄師(28)が、今年の大みそかのNHK紅白歌合戦には出場しないという決断をしたことは本紙で既報済みだが、そこには深い深いワケがあるという。

 発売中の「女性セブン」も、米津サイドがNHKに出場しないと明確に伝えたと報じている。昨年出場したシンガー・ソングライターのあいみょん(24)もやはり出場しないという。

 「米津は、昨年3月にリリースした『Lemon』がビルボードで2年連続で1位となる快挙を果たしており、今年も音楽シーンの核となる存在です。それだけに紅白に引っ張り出したかったのはやまやまなんですが…」とNHK関係者。

 NHKは、米津の出場を実現させるため、米津が手がけた「パプリカ」が大ヒットしたFoorinや菅田将暉の紅白初出場を決めた。

 さらに米津が憧れてやまないという野田洋次郎率いるロックバンド、RADWIMPSも出場が決まった。米津は、もはや出ないわけにはいかない状況に追い込まれていたわけだ。

 しかし、米津が紅白をはじめ、華やかな音楽番組に出演しないのにはワケがあるというのだ。ある音楽関係者が明かす。

 「もちろん彼自身、ひとりで音楽を作っていくタイプだということもあるのですが、今年4月に“戦友”とも呼べる存在を失っているのです」

 それがバンド、ヒトリエのメンバーであり、ボカロP(ボーカロイドを使った音楽プロデューサー)としても活躍したwowakaさんの死だ。wowakaさんは今年4月5日、急性心不全のために急逝している。

 「wowakaさんの死が発表されたとき、米津もコメントなしでリツイートしています。あえてコメントなしということが米津の心痛の深さを示しています。2人は活動を始めた時期が近く、互いにシンパシーを感じていたそうです。これまで一人で作業をしてきた米津にとっては“戦友”といっても過言ではない存在だったのです。だから、喪に服すというわけではないのですが、華やかな舞台に立つ気にはなれないというのが実際のところでしょう」と先の音楽関係者。

12/17(火) 16:56配信 夕刊フジ
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