プロボクシングWBO総会の祝賀会が5日、都内のホテルで行われた。それに先立ち、3階級制覇王者で3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(31)=ウクライナ=が日本の報道陣の取材に応じた。

 「初めて日本を訪れたが、常に来てみたいと思っていた。人々はフレンドリーで、食事もおいしい。素晴らしい文化の国だと思う」とロマチェンコ。この日は、東京・銀座などに出かけ、ラテアートの写真をSNSにアップするなど、滞在を楽しんだ様子だ。

 今年はWBO、WBAスーパー王座を防衛した後、8月のWBC王座決定戦でルーク・キャンベル(英国)を破って3団体王座を統一した。「今年は2戦2勝で、大変いい年だった」と笑顔。階級を上げてきた元スーパーフェザー級王者ガーボンダ・デービス(米国)については「もちろん、興味がある。ボクシングの歴史にとって素晴らしい対戦となるだろう」と意欲を示した。

 アマチュア時代は2008年北京のフェザー級、12年ロンドンのライト級で五輪“2階級制覇”。「村田諒太選手とはロンドンで同じ金メダリストになった。彼の、ラスベガスでの試合も見たが、とても強くて、パンチのある選手。私はパンチの強い選手が好きなので注目している」と“エール”を送った。また、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズのバンタム級決勝はハイライトで見たそうで、WBAスーパー&IBF世界同級王者・井上尚弥(26)=大橋=については「試合時間が短い選手だね? 早い決着をつける選手だ」と印象を語った。

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