「野球は若い女性に人気がなく、子供と一緒にお母さんが見ているケースも少ない」

◆「スポーツ中継戦国時代!〜野球は地盤沈下から挽回できるか?〜」
https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20191108-00150052/

野球が深刻なのは、視聴者が超高齢化している点。
野球で一番多いのは、M3-(男50〜64歳)・M3+(男65歳以上)・無職層。
要は年金生活の高齢者が、一人あるいは老夫婦のみで見ている場合が多い。

そして心配なのはFT〜F3-(女13〜64歳)での含有率が一番低い点。
若い女性に人気がなく、子供と一緒にお母さんが見ているケースも少ない。
一方ラグビーやバレーボールは、C層(男女4〜12歳)やT層(男女13〜19歳)と、
F2やF3-(女35〜64歳)が多い。
子供と母親が一緒に楽しんでいる家庭が多いと推測される。

しかも世界野球プレミアは、4年前に比べ明らかに世帯視聴率が下がった。
このままでは、野球人気は今後も低落しかねない。

全体状況を再び俯瞰してみよう。
今回3番組が激突したように、テレビでのスポーツ中継が増えている。
背景には、録画再生やネットでの動画再生など、タイムシフト視聴が増えている
現実がある。リアルタイムで見ることに意義のあるスポーツが重用される所以である。
ラグビーがにわかに脚光を浴びたように、スポーツ中継が増えると、本物の
迫力、スリリングな展開、気持ちの良いテンポ、感動を呼ぶストーリーなど、
新たな要素が中継番組にも求められるようになる。
この意味で、過去の栄光の時代と変わり映えしない野球が、苦戦を強いられ
地盤沈下しているのは納得できる。