フリーアナウンサーの古館伊知郎氏(64)が2日、恒例のトークライブ「戯言(ざれごと)」を東京・新宿LOFTで行った。

 約2時間にわたり、古舘氏が心の赴くままにノンストップでしゃべり続ける人気フリートークシリーズ。8月に行われた前回のステージでは、35分間にわたり、違法ドラッグの怖さを実況風にまくし立てる口上「ドラッグ売り」を披露し話題を呼んだが、「そのあとバタバタ逮捕されてね。田代まさしが覚醒剤、大麻でスノーボーダー(国母和宏被告)が、極めつけはMDMAで沢尻エリカが…。俺がマトリと警察を両方動かしている。世の中を啓発しているよ」と自画自賛した。

 トークテーマはこの日発表された新語・流行語大賞から政治問題、世界情勢まで多岐に及んだ。連日メディアをにぎわせている「桜を見る会」についても語り「桜を見てる人なんかいない。『人の顔色をうかがいながら顔を見せる会』、あるいは『招待者名簿をすぐ破棄する会』ですよ」とチクリ。「根本の問題は、公費がそんなことに使われていたということ。メディアはやれることばかり報道して、税金をどこに使うべきかが置き去りになっている」と主張した。

 ライブの中盤には、ソクラテス、デカルト、カントら古代から近代までの西洋哲学者たちが東京ガールズコレクションのファッションショーのランウェーを歩く姿を詳細に実況しながら、それぞれの哲学理念を紹介。立て板に水のような話術で観客を圧倒した。公演は3日にも同所で行われ、また全国13都市の映画館でも生中継される。

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