岡村は病気で休業していたときのことはもちろんのこと、むかしから現在まで矢部に感謝していると思うし、矢部の現在の仕事状況も気にかけているように思う。いっしょに仕事をしていたころの、仲よかったむかしみたいにもどれたらと思っているのではないか。
ところが矢部は「放っといてくれ」といわんばかりの、ひとりで勝手にうちひしがれているようなイメージだ。
「オールナイトニッポン」を降りたのが不仲とはいわないが、ぎくしゃくする契機ではなかったか。
ラジオのギャラはTBSを除けばたとえ大御所であろうと、激安だという。番組は降りず続け、これまでどおり岡村のしゃべりにただ相槌を打ったり、笑うだけでよかったのだ。
安ギャラだとか深夜帯だとかのマイナス面は脇に置いておき、いまも続けていたら、矢部の現在の不遇、凋落もなかったような気がする。彼に岡村のような才能をのぞむのは無理だが、それまでのツキまでも降板といっしょに落ちてしまったように思う。