吉本新喜劇座長の小籔千豊が29日、MBSの情報番組「ミント!」に生出演し、厚生労働省が終末期にどのような医療を受けたいかを家族や医療関係者と話し合ってもらうように促すために作ったポスター「人生会議」が、がん患者支援団体から「不安をあおる」などの批判が起こり、厚労省が全国の自治体へポスターを発送することを取りやめた事態について沈痛な表情で語った。小籔は同ポスターで病院のベッドの横たわる患者を演じた。

 小籔は「抗議文を見せてもらったんです。ネットの中でですけど」とし、その中にあった言葉として「関西弁はふさわしくない」「お笑い芸人を使うのはダメだ」との批判があったと述べた。さらに小籔は「ある議員の方には『グロテスクなポスター』と言っていただいて。グロテスクなポスター、イコール僕しか写ってないわけですから顔面がきもいと言われていることであって。ぼくが引き受けなければ良かったわけですよね」とポスターへの抗議はすなわち自分自身への抗議と受け止めている様子で述べた。

 小籔は、母親を亡くした時に母と「あまり話せていない」「話してこなかった」という後悔があり、そのことをテレビのトーク番組に出演した際に語ったことがあった。1人でも自分と同じように悔やむ人が減ればとの思いだったという。

 小籔は「いろんな意味で非常に残念やと思っています。すみません」と述べた。

デイリー
11/29(金) 17:43
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