ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長は、マリオ・バロテッリについて波紋を広げかねない発言を残している。

24日のローマ戦に向けたトレーニング中にやる気がないような素振りを見せ、ファビオ・グロッソ監督が交代を命じるなどの騒動があり、メンバーから外れたバロテッリ。
さらに試合後、同指揮官は「彼に献身性がなければ、チームが彼を支えることは難しい」と厳しい言葉を送っていた。

これを受け、来年1月の退団が報じられ始めたバロテッリについて、チェッリーノ会長は25日に「彼について何を言ってほしいんだ?彼はブラックだ。
彼は白くなろうと取り組んでいるが、大きな障壁がある」と人種差別的な発言と捉えられかねないコメントを残す。

数週間前に行われたヴェローナ戦で、バロテッリは相手サポーターから人種差別の被害に遭い、激怒してスタンドにボールを蹴り込み、ピッチから立ち去ろうとしていた。
その後も人種差別を否定するヴェローナに対して「猿真似をしていたこの(ヴェローナ側)クルヴァの人間は恥を知れ」と抗議のメッセージをSNS上に投稿していた。

そのため、人種差別を容認するかのようなクラブ会長のコメントは大きな物議を醸し出している。これを受け、ブレシアはクラブとしての公式声明を発表し、同会長のコメントを「ジョークで、明らかな誤解である」と釈明している。

ヨーロッパ全域で人種差別に対しての抗議が高まりを見せているにもかかわらず、所属選手に対する会長の発言はさらなる問題に発展するかもしれない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191126-00010004-goal-socc
11/26(火) 6:50配信