0001湛然 ★
2019/11/24(日) 14:56:49.07ID:R8edMDGk910年かけて115ヵ国を走破! 自転車冒険家・出堀良一が世界一周を終えて感じたこと
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191124-00010002-tokyofm-ent
(左から)出堀良一さん、高須光聖
https://amd.c.yimg.jp/amd/20191124-00010002-tokyofm-000-1-view.jpg
放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。11月17日(日)の放送は先週に引き続き、自転車冒険家で、10年かけて世界一周した出堀良一さんが登場しました。
(中略)
◆ピンチを救ったのはポルトガル人の自転車仲間
高須:心に残ったシーンとか出会いとかはありましたか?
出堀:ポルトガル人のサイクリストがいまして。旅先で合計4回、会いました。路上でばったり会うみたいな形ですね。
高須:それはもう“縁”やんね。
出堀:2人で峠を越えたり、長距離の移動を共にしたりして、思い出深いですね。南アメリカ大陸の最南端にある、“パタゴニア”ってエリアに入ったときの話なんですけど、冬の季節だったんですね。パタゴニアの冬はものすごく寒いのと、それに加えて森林限界(高木が生育できず森林を形成できない限界線)があるので、木が生えていないんです。ですので、風がとにかく強いエリアでした。
高須:うわあ、きついなあ。
出堀:テントに入っていても風の音がすごいんです。それで、頭のなかに響く風の音でパニックを起こしてしまって。
高須:(風って)意外と体に残るストレスなんだ?
出堀:そうなんですよ、寝られないですし。道路の下に、排水管用の溝みたいなものがあって、そのなかに入ったんですよ。耳を塞いで、閉じこもっていました。3時間ぐらいその状態でいると、自分が衰弱しているのがわかるんですね。
そうすると幻聴が聞こえてきて。風のなかから、僕を呼ぶ声がするんですよ。真上から僕の名前を呼ぶ声がはっきりと聞こえて、外に出たらポルトガル人のサイクリストだったんです。たまたま、僕を見つけてくれたんですね。
高須:すごいね! 危険なときに!
出堀:彼がいなかったら、精神に支障が出ていたかもしれないですね。
◆自分の内面と向き合った10年間
高須:長い旅を終えて、「人生ってこういうことかな」って感じたりとか「自分ってこういう人間なのかな」って思えたことはありますか?
出堀:10年間旅をして、日本に帰ってきて思うことは「25歳の僕と35歳の僕は、経験の差はあるけど中身は変わらないな」ってことですね。内面の変化はあまりないけど、元々の自分を掘り下げることはできたかなとは思います。西洋に、「ロバが旅に出かけたところで馬になって帰ってくるわけではない」っていうことわざがあるんですね。
高須:(旅に出ても)何も変わらないと。
出堀:はい。ちょっと旅に出て“馬面”する子たちもいますよね。
高須:俺はすぐ“馬面”をしちゃう(笑)。
出堀:僕は(自身が)ロバであるってことを認識できてよかったですね。
(TOKYO FM「空想メディア」2019年11月17日(日)放送より)