元衆院議員でタレントの杉村太蔵(40)が24日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜・前9時54分)に生出演した。

先週放送の同番組で合成麻薬MDMAを所持したとして警視庁が16日、麻薬取締法違反の疑いで女優の沢尻エリカ容疑者(33)の復帰論について異議を唱え、ネット上で大きな反響を呼んでいることを受け、再び持論を展開した。

17日に放送された同番組で、沢尻容疑者についてMCの「爆笑問題」太田光(54)が「覚せい剤とマリファナとMDMAと、どのぐらいやめられる。中毒性とかでいうと沢尻さんの場合はMDMAだから、もしかしたらちゃんと更生してまた女優にという事も考えられるのかどうなのか、その辺がちょっと分からない」とコメント。

 出家のテリー伊藤氏(69)も「芸能界でも唯一無二の存在。彼女はいずれ復帰しますよ」などと発言した。

これらの“復帰論”について、杉村は「どう考えても、どう考えても甘いですって、芸能界。この時点で復帰っていう話はとてもじゃないけど許される話じゃないですって。本当に」「芸能界っていうのは面白いとか、演技が出来るとか、歌が上手いっていうよりも、正しいということが条件ですよ。社会人としてきちっと正しいことをやってるってことが、このステージに立つ最低条件じゃないといけないと思いますよ。影響力があまりに大きいんですよ」「スポンサーに提供されてる番組なんかは、一発アウトだってことをきちっと示さないとダメですって」など沢尻容疑者の復帰について反対の姿勢を示した。

ネット上では「杉村太蔵さんの考えが広く芸能界に活かされたら良いなと思いながら見てました 世間に影響力のあるタレントという職業の人は薬物に手を出すとタレント活動が永久に出来ないぐらいのモラルを持って仕事に向き合って欲しいですよね」「太蔵は良いこと言ったと思います。更生して道を作ってあげることは大切なことだと思いますが捕まって翌日に復帰の話ってどうなの?って思う。安易に復帰できると思ってるから薬物が蔓延してるなんて言われる」「厳しいけど正論だなって思った」と同意する声や、「一発アウトはそのとおりなんだけど、きちんと更生できれば再起を図る機会はあってもいいのではないかな」などの声があがっている。

この日の番組では、改めて沢尻容疑者の復帰はアリ?ナシ?をテーマにスタジオで議論した。杉村は「太田さん、テリーさん含め著名人の方々から反論ありましたけど、私の考えはいささかも変わりません」と明言した。その上で「やはり昨日逮捕されて今日復帰の話をする、これはあまりにも早すぎるし。私が一番懸念するのは、今まさに違法薬物の魔の手が忍び寄っている青少年、若いタレントさん、俳優さん、歌手の方々がですね、もし今、手を出しても簡単に復帰できるんだ、と。そういう間違ったメッセージを与えかねない」と持論を展開し「テレビで活躍する方々は違法薬物に手を出したら一発アウトなんだと太田さんやテリーさんやこの業界のリーダーの方々にしっかり示していただきたい」と呼びかけた。

さらに「テレビは社会正義を示す事が何よりも重要。法治国家である以上、法を犯した人間には寛大さの前に厳しさを示すのがテレビの役割だと思う」とし「テレビの復帰は一発アウトときちっと示すべき」と繰り返した。

この主張に太田は復帰について「OKって言ってない」とし「聞きたいのは芸能界はダメだと。じゃぁ他の社会はOKですか?」と尋ねると杉村は「もちろんです。一般の社会に復帰するのはとても大切。テレビはやはり厳しさを示すのが僕の意見」と繰り返した。

その後も議論は続いたが主張は平行線をたどった。番組では、今回の問題について街頭で100人にアンケートし「引退」が72人と復帰を上回る結果になっていた。

https://news.livedoor.com/article/detail/17427287/
2019年11月24日 11時2分 スポーツ報知