明治安田生命J2リーグは今週末、いよいよ最終節を迎える。
柏レイソルの優勝&昇格は決まったが、依然として昇格争いは激しいものとなっている。
今回は、注目度を上げ続けている昇格争いの現状をおさらいする。(文:編集部)

●横浜FCが昇格に向け一歩リード

いよいよ今季の明治安田生命J2リーグも残すところあと1試合となった。
長いシーズンをそれぞれのクラブがそれぞれの目標を抱きながら駆け抜けてきたわけだが、そんな全22チームの最終順位が今週末で決まることとなる。

そんなJ2リーグで一足先に目標を達成したクラブが存在する。柏レイソルだ。
同クラブは16日に行われた第41節のFC町田ゼルビア戦を、FW瀬川祐輔、FWクリスティアーノの得点で3-0と勝利し、来季のJ1昇格と今季のJ2優勝を決めたのである。
7月下旬から首位の座を守り続けるなど、その強さは圧倒的であった。

柏の昇格が決定したため、自動昇格圏は残り1枠ということになった。
その座を争っているのが2位・横浜FCと3位・大宮アルディージャであるが、自動昇格権獲得に向け一歩リードしているのが前者である。

ではここで両チームの順位表を見てみよう。

横浜FC(勝ち点76、総得点64、得失点+24)
大宮(勝ち点74、総得点61、得失点+22)
※勝ち点で並んだ場合は得失点差→総得点→当該チーム間の対戦成績で順位が確定する

前節にファジアーノ岡山と対戦した横浜FCは、24分にMF松尾佑介が先制ゴールを奪取すると、その後は1点を粘り強く守り抜き1-0で勝利。
勝ち点を76にまで伸ばすことになった。13年ぶりのJ1昇格へ向け、期待感は高まっている。

横浜FCが最終節で昇格を決める条件は以下の通りだ。

・愛媛FCに勝利→大宮の結果に関係なく昇格が確定
・愛媛FCに引き分け→大宮がツエーゲン金沢に引き分け以下の成績であれば昇格が確定。大宮が1点差で勝利した場合も昇格
・愛媛FCに敗北→大宮が金沢に引き分け以下の成績なら昇格が確定

反対に昇格を逃してしまう条件は以下の通り

・愛媛FCに敗れる→大宮が勝利した場合3位に転落
・愛媛FCに引き分け→大宮が勝利し、得失点や総得点で上回られるとその時点で3位転落。また、勝ち点、得失点、総得点で並んだ場合は横浜FCとの直接対決を1勝1分としている大宮が2位浮上

このように、大宮に勝ち点でも得失点でも上回っている横浜FCの昇格はかなり近いと言える。最終節はホームでのゲーム。
サポーターとともに歓喜の瞬間を味わうことができるか。

一方、横浜FCと自動昇格権獲得を争う大宮だが、ここにきて2試合勝ちなしとブレーキを踏んでしまうこととなった。
横浜FCとの勝ち点差は「2」であり、この差を逆転する可能性はあまり高いとは言えない。
すでにJ1参入プレーオフへの出場権獲得は決めているとはいえ、なかなか厳しい現状だ。

大宮が逆転で昇格を決める条件は以下の通り

・金沢に勝利→横浜FCが愛媛FCに敗れる
・金沢に勝利し、横浜FCが引き分けに終わる→得失点や総得点で上回ることができれば昇格。
仮に勝ち点、得失点、総得点のすべてで並んだ場合は横浜FCとの直接対決を1勝1分としている大宮が昇格

以上のように、大宮が逆転で昇格を果たすには勝利が絶対条件となる。
それに加え横浜FCの結果次第になるため、2位浮上は厳しいと言わざるを得ないが、最後まで意地を見せたいところだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191122-00010003-footballc-socc
11/22(金) 10:32配信