女優の沢尻エリカ容疑者(33)が、合成麻薬MDMAを所持したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された衝撃は広がるばかりだ。逮捕のきっかけとなったのは約1か月前、警視庁に「違法薬物を所持している」との情報提供があったこと。この情報提供者は誰なのか? 取材を進めると、なんと3年前に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博氏(52)が入手していた“清原ルート”との接点が浮上してきた。

「MDMAは数週間前にイベント会場でもらった。これまでに大麻やLSD、コカインも使っていた」などと沢尻容疑者が供述していることで、芸能界には新たな衝撃波が広がっている。

 本紙でも報じたが、沢尻容疑者と違法薬物との付き合いは長い。

 約10年ほど前からドップリはまり、それが報じられたことすらあった。

「沢尻自身も“ヤバい!”と思ったこともあったが、それでも逮捕されなかった。だからこそ、自分は安心と思ったのか、ズルズルとやめられず、無警戒に自宅にMDMAを所持していた」と芸能関係者。

 いつ逮捕されてもおかしくない状況だったにもかかわらず、何年もそうはならなかった。ではなぜ、このタイミングで警察は逮捕に踏み切ったのか?

「情報提供があったからとすでに明らかになっているが、これまでも何かしらの情報は寄せられていたはず。今回、警察が本気で動いたのは、かなり確度が高い情報だったからにほかならない」(事情通)

 情報提供者を巡っては、インターネット上で様々な臆測などが書き込まれている。身近な人物、はたまた知り合いの芸能人など、諸説入り交じって流れているが、いずれも推測の域を出ていない。

 そんな中、本紙は情報提供者に関する有力情報をキャッチした。

「実は数か月前、ある芸能関係者Xがクスリで逮捕された。Xは沢尻や他の芸能人に関するクスリ情報を持っており、自分の罪を少しでも軽くするために、それを警察に提供したようだ。未確認だが、Xが沢尻と一緒にクスリをやったことがあるとのウワサ話まで出るほど。とにかく提供された情報に一定の信頼性があったことから、警察も本気で内偵捜査に入って、逮捕にこぎつけた」(前同)

 令状を取って沢尻容疑者の自宅にガサ入れしたはいいが、万が一、違法薬物を発見できないというリスクを考えれば「警察が入手した情報は100%信用できる筋からだった」(前同)とみられる。

 2016年、清原氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された時も、クスリをやっていたことを知る身近な人間からの情報提供がキッカケとなったのは有名な話。沢尻も同様のパターンで追い込まれてしまったということだ。

 しかも驚くべきことに、Xは清原氏がクスリを入手していたいわゆる“清原ルート”と呼ばれた群馬ルートにも関係していたという。

「Xも群馬ルートからクスリを引っ張っていたとの話も。それが沢尻らに流れていたという説も、あながち否定はできない。沢尻のクスリの入手先は、主に関係の深い知人とみられているが、必ずしも一つというわけではないだろうからね」と芸能プロ関係者。

 Xが握っている情報は沢尻だけではない。

「逮捕される前は、シャブ中として何人もの大物芸能人の名前を出していたこともある。沢尻に続いて、これら複数の芸能人が逮捕されるようなことがあれば、芸能界は、もはや激震どころでは済まない」(前同)

 沢尻の逮捕はまだまだ序章にすぎない。ここから最大級の“ビッグバン”が起きる可能性は十分にある。

【群馬ルートとは】清原氏がクスリを手に入れていたのは、群馬県の密売人Aからだった。自ら運転して定期的に訪れ、覚醒剤を入手していた。逮捕された時も、群馬から帰京した日の翌日だった。帰京日に自宅ではなくホテルに向かい一夜を過ごした後、帰宅。警察は宿泊先のホテルに残されたティッシュから覚醒剤成分を検出。この“証拠”をもとに自宅に踏み込み、現行犯逮捕に至った。

 ホテルの部屋を捜査したのは群馬から帰京したばかりで覚醒剤を所持している可能性が高いという理由からであり、清原氏ほどのスーパースターがわざわざ群馬まで出向いていたことは、衝撃をもって受け止められた。

 2016年に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた清原氏は、今では薬物を断って更生するべく努力している。17日には沖縄・浦添市で行われた野球イベントに参加し、事件後初めてユニホーム姿を披露。地元の少年野球チームと対戦した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191121-00000004-tospoweb-ent