NHKの木田幸紀放送総局長の定例会見が20日、東京・渋谷のNHKで行われた。

 来年1月5日放送開始の大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜・後8時)に重要な役で出演予定だった女優・沢尻エリカ容疑者(33)が16日、合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕されたことについて木田総局長は「極めて重要な役をやっていただくことになっていた。すでに収録も進んでおり、大変、遺憾であると思っています。警察の捜査も進んでおり、対応は検討しているところです」と話した。

 また、今回の降板劇での沢尻容疑者及び所属事務所などへの損害賠償については「まだ『いだてん』の放送も残っており、全体として、どのくらいの損害があるのかは把握しようとしている段階。ただ、受信料で制作している番組なので、何らかの対応はしたいと思っています」とした。

 沢尻容疑者は斎藤道三の娘、後に織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役で出演。同役は準ヒロインで、長谷川博己(42)演じる主人公・明智光秀とのシーンも多い。

 同ドラマは今回の逮捕で1月5日の放送開始時期も遅れる可能性まで浮上。収録は6月に始まり十数話分を収録済み。撮影は3月放送分まで入っており、沢尻容疑者は出演シーンの多さからカットできるレベルではないという。撮り直しになった場合でも、代役の決定や共演者のスケジュールの組み直し、セットの造り直しが必要となっている。

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