Bリーグ宇都宮のライアン・ロシター(30=米国)が東京五輪出場を視野に入れ、日本国籍の取得を検討していることが分かった。17日に長岡市内で開催された新潟戦後に取材に対応。具体的な手続きに関する明言は避けたが「日本代表でプレーしたいと考えることはある。いろいろな人と、いろいろな話はしている」と明かした。日本国籍取得には5年以上継続して日本に住所を有する必要があるが来日7年目を迎えており条件をクリアする。

 センターが主戦場のロシターは13年夏に栃木(現宇都宮)に加入。15〜16年にナショナルリーグ(NBL)のMVPに輝き、Bリーグ開幕1年目の16〜17年は優勝に貢献した。今季もここまで全16試合に出場。203リバウンドはリーグトップで、300得点は7位につける。31スチール(3位)、17ブロック(10位)と守備力の高さも魅力だ。
 日本代表は今夏のW杯で5戦全敗。センターのファジーカス(34=川崎)が米国戦で4点に終わるなど封じられ、守備面でも左膝の古傷の影響で俊敏に動けない弱点を突かれた。東京五輪での上位進出に向け、インサイドの強化は急務。国際連盟は満16歳以降に国籍を変えた選手の代表チーム登録を1人以内と規定する。ロシターが日本人になれば競争力が増すことは間違いない。

 《複数外国人興味》関係者によると、千葉のギャビン・エドワーズ(31=米国)、名古屋Dのジャスティン・バーレル(31=米国)らBリーグの複数の外国人が日本国籍取得に興味を示しているという。Bリーグには外国籍選手と日本国籍を取得した選手の登録、出場の人数を制限する規定がある。日本国籍を取得した方がクラブから重宝されることに加え、八村のNBA入りなどにより日本代表の注目度が急上昇していることが背景にはある。

 ◆ライアン・ロシター 1989年9月14日生まれ、米ニューヨーク州出身の30歳。シエナ大から11年にフランス2部ASCデナインヴォルタイアに加入。12年はNBA下部Dリーグ(現Gリーグ)カントン・チャージに所属した。13年に栃木(現宇都宮)に加入。ポジションはセンター、パワーフォワード。身長2メートル6、体重107キロ。


2019年11月18日 05:30バスケット
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