元参院議員で7度目のプロレス復帰している大仁田厚(62)が17日、神奈川・鶴見青果市場で開催された「爆破甲子園2019」で、昭和の大横綱・大鵬の孫で、元関脇・貴闘力の長男の納谷幸男(25)と元ONE世界ライト級王者の青木真也(36)と初対戦した。

 電流爆破のパイオニアである大仁田と、DDT社長・高木三四郎(49)とのコラボプロデュースによる同大会は、メインイベントで行われる電流爆破デスマッチに出場する権利を得るべく、4人の”爆児”がトーナメント1回戦を戦った。納谷は朱崇花(21)に敗れ、今成夢人に勝ったFUMAが決勝の舞台へ。朱崇花は大仁田、新井健一郎組に、FUMAは高木、青木組に振り分けられたが、メインに出場の6選手がリングインすると、大仁田が「高木さん、初めての爆破甲子園、負けたヤツにもチャンスやってくれ!」とアピールし、高木も同意。メインは大仁田、新井、朱崇花、今成組VS高木、青木真也、FUMA、納谷組による、「爆破甲子園トーナメント決勝戦〜電流爆破8人タッグデスマッチ」に急きょ変更された。高木の要望により爆破バットは4本用意され、大仁田の希望により火薬量は通常の3倍に設定された。納谷はリアルジャパンプロレスから、今年5月にDDTに移籍したものの、大成できずにいる。

 試合は8人入り乱れた激しい場外戦で開戦。高木組がコーナーにテーブルを立てかけ、そこに大仁田を据えると納谷がボディアタック。高木が1発目の爆破バット攻撃を仕掛けると、今成が大仁田をかばって被弾。大仁田は、FUMAを捕らえ、机上パイルドライバーを繰り出した。

 総合格闘家の青木がスリーパーで大仁田を絞め上げ、爆破バットで一撃。それでも立ち上がった大仁田は、毒霧で青木の視界を奪い、爆破バットで逆襲。そして、最後の4発目の爆破バットを手にした納谷に、大仁田が毒霧を噴射。テーブルの破片で納谷の脳天を叩くと、爆破バットをフルスイング。すると、この日、最大級の威力で爆発が起き、納谷は大の字。すかさず、大仁田がカバーし、3カウントが入った(10分27秒、体固め)。

 大仁田は「納谷! 人には人生いろいろ。オマエはいろんな試合を積んで、のし上がれ。大鵬さんの孫じゃろ。オマエのプレッシャーたるや、大変なものがあるだろうけど」とゲキを飛ばした。納谷は「やってやるよ。もう1回電流爆破やりましょう」と応じた。

 バックステージで大仁田は「納谷のプレッシャーはよくわかる。でも、それを乗り越えなきゃどうしようもない。誰も助けてくれない。今度やるときは2度と立てないくらい、徹底的にたたきつぶす。そこからどう跳ね返すかじゃ!」と邪道流の教育を施すことを宣言。

 納谷は「自分もそのつもり。第2回の爆破甲子園に絶対上げてください。やられっ放しで終わるわけにはいかない。自分の力で大仁田選手を爆破しないと。逃げるわけにはいかない」と覚悟を見せた。

 高木は「大仁田さん、邪道流に鍛えてやってください」と発言し、「火薬量3倍、本当にすごかった。お客さんも359人(主催者発表)、超満員札止めになって、今後は地方でもやっていきたい。大仁田さんとまたやるなら受けて立ちます」と総括した。


11/17(日) 21:47配信スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000236-sph-fight
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納谷幸男(中央)に電流爆破バットを見舞う大仁田厚(左)
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