落語家の立川志らく(56)が17日、自身のツイッターを更新。薬物による著名人の逮捕が“政権の不祥事隠し”ではないかとの噂が立っていることに対し、自身の見解を述べた。

 最近、政権にゴタゴタが起こった際、タイミングよく薬物関連で著名人が逮捕されるケースが多く見られている。これは別の大きな報道で不祥事の感心をそらす、いわゆる“スピンコントロール”ではないか、との意見も。今回のケースは沢尻エリカ容疑者逮捕によって、「桜を見る会」の批判を政府がかわそうとしていると、まことしやかにささやかれているのだ。

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏は自身のツイッター上で「【困った時の麻薬逮捕】2016年1月に甘利明の現金授受問題で、2月に清原逮捕。2019年2月に沖縄県民投票で圧倒的多数の辺野古新基地反対で、ピエール瀧が逮捕。『桜を見る会』で窮地にあるアベ内閣。沢尻エリカが合成麻薬MDMAで緊急逮捕。これでワイドショー制圧?だったら、本当に愚かしい国です」とツイートしていた。

 立川一門の真打ち・立川談四楼もツイッター上で「『逮捕者リストがあってしかもそれはランク付けされてて、政権に不都合が生じると順次ゴーサインが出るのさ』などと言う人がいて、都市伝説のようなものと思っていたが、近年もしかしたらと変化し、今回の件で確信するに至った。あるんだよリストは。そうでなきゃジャストタイミングが説明つかねえよ」とコメント。また、ラサール石井など、様々な著名人も同様のツイートをしている。

 だが、志らくは「芸能人の薬逮捕が政権の不祥事隠し?百歩譲ってそうだとしてだから何?捕まる奴が悪いだけ」と一笑に付す。「政権からマトリに今困っているから芸能人を逮捕してくれ!と連絡が行くの?クスリでスターを逮捕するにはかなり慎重な捜査が必要。政権に頼まれたから、へい!かしこまりました!と都合よく逮捕出来るの?」とした。

 さらに「そんな事を言うと政権擁護!と言われるから予め言っておくが、桜を見る会をずっと批判しているからね、私は。先日の落語でもフォロワーさんのツイートを参考にギャグにした。呪文『ちちんぷいぷい桜を見る会、雨男の河野太郎は呼ばれなかったですか?』」と、政権に対して忖度はないことを念を押していた。

 また、一連の噂は「落語家がギャグで言う程度の事」とし「都市伝説だよ。信じるか信じないかはあなた次第!って」とコメントしていた。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/11/17/kiji/20191117s00041000394000c.html