11/17(日) 19:57配信 日刊スポーツ
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滞在先のイタリア・トリノで15日(日本時間16日)に倒れた、漫画家の松本零士氏(81)が、関係者と会話できる状態まで回復したことが17日、分かった。同行する関係者が同日、取材に応じ「先生に面会しました。お話しできる状況になっていました」と明らかにした。

関係者によると、松本氏は倒れてから2日近く、眠っていた状態から覚醒すると、面会に訪れた人たちに「何で、ここにいるんだろうね?」と尋ねたという。松本氏は15日午前にトリノの中央市場で学生との会合に出席後、「銀河鉄道999」の上映が行われるトリノ市内のマッシモ映画館を訪れたが、息苦しさを感じるなど体調を崩し、ホテルに戻った。その後、同市内のレ・モリネッテ病院に救急搬送された。松本氏は倒れた事実と状況を伝えられると「あぁ、そうなんだ」と答えたという。

松本氏は代表作の1つ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の、イタリアでのアニメ放送40周年記念イベントに招待されて14日にトリノ入りし、幾つかのイベントに出席していた。当初、イタリアの複数メディアが「脳卒中で深刻な状態」と報じたが、16日に脳を含め、精密検査を行った結果、脳には問題がないことが判明。イタリアのANSA通信も同日「午後4時に(気道を確保するための気管)挿管も取り、状況は良くなった。あと数日、状況を見るため入院するだろう」との、ロベルト・バラーニャ医師の談話を報じた。

松本氏は集中治療室(ICU)にいるが、関係者は「状態は良い方向に向かっています。ICUも近々、出ることが出来るのではないでしょうか?」と説明。面会にはイタリア人医師も立ち会うなど、万全の医療体制が敷かれていると説明した。【村上幸将】