◆プレミア12 3位決定戦 メキシコ3x−2米国(17日、東京ドーム)

 メキシコがタイブレークの延長戦を制した。2次ラウンド3位で3位決定戦に進出。同4位の米国に競り勝った。今大会の米大陸最上位となり、初の五輪切符を手にした。

 初回に先制を許すと、直後の攻撃で阪神ナバーロが三振、盗塁死も重なり併殺。米国の先発を攻略できなかったが、相手が継投に移った6回に元中日クラークが同点内野安打を放った。

 直後の7回に1点を勝ち越されたが、9回にクラークが米国の抑えディクソン(オリックス)から同点ソロ。大興奮のナインがベンチから飛び出した。無死一、二塁から始まるタイブレークの
延長10回に阪神ナバーロがサヨナラ打を放った。

 1次ラウンドでは米国と同じA組を全勝で突破。2次ラウンドでも初戦から2連勝した。だが続く日本戦に敗れると、決勝進出がかかった韓国戦にも敗れ、2次ラウンド3位。東京五輪出場権を得る
今大会の米大陸最上位を確定させるチャンスを逃した。

 他チームの試合結果により米国が2次ラウンド4位で3位決定戦に進出。1次ラウンド以来の再戦で返り討ちにし、開幕5連勝で滑り出した今大会を白星で締めくくった。

 プレミア12では前回2015年の第1回大会で、3位決定戦で日本に敗れ4位。米大リーグに有力選手を輩出しているが五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を含めた
主要国際大会での4強入りは、それが初めてだった。06年のWBCでは2次リーグの米国戦で勝ち、当該チーム間の失点率で日本の突破を導いた。国際舞台で日本と奇縁がある。

 東京五輪出場は6チーム。開催国の日本、欧州・アフリカ予選突破のイスラエル、プレミア12で日本を除くアジア・オセアニア最上位の韓国、米大陸最上位のメキシコの出場が決まった。
残りは2枠で、来年3月の米大陸予選、その後の大陸間予選で決まる。

西日本スポーツ
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