前回4位から上昇、カネロ、ロマチェンコに次いで世界3傑入り

権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)を16日に更新。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級で優勝したWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)が1つ順位を上げ、世界3傑に入る快挙を達成した。

 前回まで4位だった井上は、3位だったWBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜き、3位に浮上。クロフォードは入れ替わって4位となった。1位は4階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)、2位は世界最速3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。現在の世界トップクラスと並び、堂々の世界3傑入りとなった。

 井上は7日に行われたWBSSバンタム決勝でWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)を判定で破って優勝。戦前、リング誌の編集担当トム・グレイ氏は「THE ANSWER」の取材に対し、「彼がこの試合にどう勝つかにかかっている。ドネアに最初の数ラウンド、2ラウンド以内に圧勝すればランクアップすると思う」と語っていたが、ドネアとの名勝負を高く評価した模様だ。

 PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。井上は今年5月にWBSS準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦で259秒KOを演じた後、自己最高の4位に浮上。今回はさらに更新する形になった。井上、クロフォード以外のトップ10の順位変動はなかった。

【リング誌最新版PFPトップ10】

1位 サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
2位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
3位 井上尚弥(日本)
4位 テレンス・クロフォード(米国)
5位 アレクサンダー・ウシク(ウクライナ)
6位 エロール・スペンスJr.(米国)
7位 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
8位 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
9位 アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
10位 マニー・パッキャオ(フィリピン)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191117-00094099-theanswer-fight